きれいな母乳

わたしのオッパイはとても詰まりやすい(乳腺炎を起こしやすい)。それには、乳腺が細いだとか、冷え性だとか、寝不足だとか、いくつかの理由が考えられるのですけれども、そんな詰まりやすいオッパイでも、食べ物さえきちんと注意していれば、だいぶ詰まる回数は減らせるのだということがわかってきました。

ここを読んでくださっている授乳中のお母さんたちのために。また、2人目ができたときの自分のためにも、ここにNG食べ物リストをメモしておきたいと思います。

■ 肉類の脂 

いわゆる「脂肪」でしょうか。見分けるポイントは、常温で(白く)固まる油かどうか。牛肉&豚肉の脂は完全にNG、わたしなどは即詰まります。牛肉&豚肉をどうしても食べたい場合には、極力脂肪の少ない部位を選ぶこと。よそで出てしまったときには、(できるならば)脂肪部分はよけること。煮物などに溶け出しているものも、一見目立たないのですが、冷えて固まってくると結構な量です。煮物に肉を使った時には、あくをすくうように脂をすくいましょう。

なお、おいしい母乳になるかどうかはさておいて、植物性の油(サラダ油やオリーブオイルなど)は、案外OKです。ステーキよりは、天ぷらの方が絶対安全。中身が野菜なら、揚げ物で詰まった記憶はありません(メンチコロッケなどは危ないです)。

また、魚の油も基本的にOK。お寿司屋さんで、トロやサーモンを食べまくっても詰まったことはありません。お魚の油も、常温で白く固まりはしませんものね。

そして、いまだ謎なのが、鳥肉。これも詰まらない‥ような気がするのですよね。そう言えば鳥肉も、冷えても魚のようにゼラチンぽくなるだけでしたっけ?少なくとも、牛肉&豚肉よりは、かなり安心です。(脂部分を取り除きやすいのも○。)

■ 乳製品

肉と同じくらい要注意なのが、乳製品。牛乳はもとより、生クリーム、チーズ、バター、チョコレートなどなどが含まれます。これは結構つらい!ケーキや生菓子はかなり制限されると思っていいでしょう(チョコレートケーキも、チーズケーキも、アイスクリームですら!)。どうしてもケーキが食べたい時には、シフォンはOK(でも付属の生クリームはNG)、フルーツ系のタルトなどもOKです。バターもまぁ危ないのですが、クッキーやケーキにほんのり使われている程度なら(わたしは)大丈夫のようです。

牛乳の代用品となるものは、近ごろ話題の豆乳です。豆乳には、大きく分けて2種類、成分調整豆乳と無調整豆乳があります。原材料を見ると、無調製の方がより余計な成分が少なく安心なのですが、味は「お豆腐」のようなかなり大豆そのものの味。ちょっと牛乳の代用とするにはキビシイものがあるかもしれません。その点、調整モノは、メーカーさえ選べばなんとか許せるものも。細かな安全性は確かめていませんが、味だけで言うなら、紀文のそれ(特に1リットルパックのもの)はクセが少なく飲みやすいです。(小分けパックと1リットルパック、同じもののはずなのに、なぜか大きい方がおいしく感じる‥気のせいでしょうか。)日々のコーヒー牛乳(コーヒーには、ネスカフェの赤ラベル=カフェインレスを使ってます)や、ホワイトシチューに入れる牛乳の代わりなどに、わたしは利用しています。牛乳よりも足が早い(3-4日で味が豆腐風に変わってくる)ので、その点は注意。

■ その他

脂肪は、血液に溶け出して血栓をつくるように、母乳にも入り込んで白班をつくります。肉の脂と乳製品は、そんな風に白班の元になるもの。特に気をつけなければなりません。「母乳と血液は同じ。」よく助産婦さんは言います。それをそのまま信じるなら、血液をサラサラにすると言われている食品は、きっと母乳にもよさそうです。そしてドロドロにすると言われているものは‥(これもきっと同じなのでしょう)。

また、上記のように白班の元を取り過ぎた場合以外でも、オッパイの調子が悪くなることがあります。例えば、母乳が出すぎて赤ちゃんが飲み切れず、オッパイの中に古いマズイ母乳がたまってしまったようなとき。マズイ母乳をさらに赤ちゃんは飲もうとせず、どんどん母乳がたまってしまうというような悪循環に陥ります。これを避けるためには、母乳を出しすぎる食べ物を避ける必要があります。よく知られているのは、餅米(おもち含む、細かく言うなら、おせんべいを買うときは、うるち米のものを選んだ方が安全)、それから、うなぎなど。肉類も総じてオッパイのパワーをつけすぎる傾向にあるようです。これまた助産婦さんたちの言葉を借りるならば、「(昭和のはじめのような)粗食がいちばん」。お米、お野菜、お魚、そんなのがいいようです。

オッパイに悪そうなものを食べてしまった時、大丈夫だったかどうか、気にはなりませんでしょうか。まだ詰まらないけれど、セーフだったのか、それともこれからアウトになるのか。これは人に寄るのかもしれませんが、わたしの場合、アブナイものを食べてから詰まるまでには、だいたい半日〜1日くらいかかりました。特に鬼門は夜、赤ん坊が昼間ほどには母乳を飲まない夜間に詰まりが顕著になることがほとんどでした。逆に言えば、翌日の朝までOKならば、とりあえず難は去ったと考えて大丈夫かも。ただし、血栓のように、小さな小さな脂が少しずつ乳腺に蓄積されて、ある日突然一気にはがれて‥ということもあるので、あまり危ない橋は渡らない方が身のためかもしれません。

オッパイがトラブりやすいのは、最初の1-2か月(まだ需要と供給のバランスができていない時期)と、途中5-6か月(母乳の出方のピーク、かつ、離乳食が開始される時期)くらいのようです。わたしも最も詰まったのは、5-6か月の頃でした。また、季節で言うと、お正月(帰省などして、疲れで体調が崩れる、食べすぎたり自分で食事内容を選べなかったりして食生活も乱れる)や、バレンタインの頃(旦那さんがもらってきたチョコを食べてすぎてしまう)だとか。

いつもおいしくきれいな母乳をキープするのは、なかなかに大変なことですが、母乳をおいしく保つ、イコール、健康な身体になる、ということのような気もします。母乳で育てていこうと決めたみなさん、共に頑張りましょう〜。GOOD LUCK!

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