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絶好調!

先週半ばから、タイトル通り、絶好調! こわいくらいです。

前回のご報告の後、予定通り、週明け、胃カメラと胸エコーの検査結果を聞いてきました。技師さんから事前にちらと伺っていたのとほぼ同じ内容で、胃カメラの方は、軽い胃炎、食道炎、十二指腸炎。胸エコーの方は、浸出液(?)がたまった水たまりのようなものがあるけれど、心配するようなものではないとのこと。胃炎のお薬だけ少しもらって帰ってきました。

お薬を飲んで、数日後には、胸やけなどの不快感はすっかりなくなりました。ためしに、ポテトチップスをひさびさに買ってきて食べてみたけれど、大丈夫でした。あはは、わーい。また、これとは別にたぶんやはりヒステリー球もあったのではないかなぁ、おなかも胸も心配ないと聞いて、心が落ち着いたのか、胸のつかえ感も(これはまだ完全ではありませんが)だいぶ治まりました。胸の方は、もともとしこりを見つけたというだけで、特に痛みだとか不快感だとかはなかったので、これまで通り。

で、でで、なにより、これは、今回の検査とはまったく関係ないのですが、11月にホルモン治療がはじまってからずっと続いていた頭のモヤモヤが、ようやく、よーうーやーくー、晴れてきました! これは、ほんとうにうれしい〜。

11月12月ごろは、いつもの3割くらいの頭の働き加減。いつもならほたるにイライラさせられるような場面でも、あまりにぼーっとして怒る気にもならないくらい、言うなれば、ちょっと性格が変わってしまうくらいの重症さでした。郵便物も保育園からの書類も、封さえ開けられることなく、ただ積み重なるばかり。人の話も、半分くらいしか理解できない。これまでの人生でもっとも頭の働かない期間でした。これが年が明けると、ようやく5-6割ぐらいまで復活。新しく来た書類や郵便物にはようやく目を通せるようになりました。ただし過去の山を崩すには至らず。ここにきてようやく、もしかしてこれが、更年期で出る人の多いという鬱の軽いもの? とも思って調べてみたりもしましたが、ん〜、どうなのでしょう、チェック表みたいなものを試してみると当てはまる部分はあまり多くなく、頭が動かずとても困りはしていたけれど、特に悲観的になったりも(身体が心配で不安になる↑ことはありましたが)していなかったので、違ったのかなとも思います。ま、自分ではなかなか判断はつきませんね。さて、それが、この5日間くらい? 先週半ばくらいから、ものすごーく、すっきりしてきて。抗がん剤でも、数日間つらい思いをした後に「抜けたー!」と思う日が来るのですけれど、まさに今回もそんな感じ。あれ、抜けた? なんかすっきりしてる? やっぱり抜けてるー!!! みたいな。

ホットフラッシュなどの一連の(ホルモン治療による)更年期症状も、はじまって数ヶ月すると、徐々に身体の方がホルモンの少ない状況に慣れてきて落ち着いてくると聞きますから、わたしの頭の場合もそういうことなのかも。あるいはまた、ほたるの卒園入学に伴い、先週は、説明会やら懇談会やら行事が重なったので、そこでほかのおかあさんたちとたくさん(でもないけれど)おしゃべりしたのが、いい刺激になったのかも。

いずれにせよ。胃炎の方はすっかりよくなり、胸の心配もなくなり、あとは、のどのつかえ感がちょっとと、頭のぼんやりがちょっと(あと1-2割)残るだけ。ほとんど、健康体です! わー、すごいなー、なんだか1年ぶりに、ようやく自分の身体と頭を取り戻したようで、あまりの絶好調具合に叫び出したい気分です。うおー。眠るのがもったいなくて、いつまでも動いていたいというような。

いつまでもこんな状態が続くといいな〜。それには、ま、食事、睡眠、運動、ストレス等と、うまくつき合っていかなくてはね。1-2か月後には、半年に1度の検査、1年に1度の検査なども、またあるみたいです。その度に、再発転移していないか、どきどき不安になると思うけど、まずはそれまで、今は今を楽しみましょう。

ただいまの健康状況

丈夫が取り柄だったわたしの身体ですけれど。抗がん剤、放射線、ホルモン治療と進んでいく中で、どんどんあちこちにガタがきています。全身に広がる可能性のある病気ですから、薬も全身に作用するようなものが多いのですよね。全身のバランスが崩れて、あちこちに不安要素が出てきてます。あー。

最近、特に気になるのは、以下の2点。

一つ目。食道(?)の違和感。うまく飲み下せない(下に下に食べ物を送ってくれていないような)感じが抗がん剤の途中からあって、抗がん剤終了後も、のどにできものでもできているような、のどが細くなっているような、もっと言うなら、誰かに喉もとでも押さえられているような、そんな息苦しさが治らなくて。また、脂っこいものを食べても全然へっちゃらだったわたしが、ちょっとした油物ですぐ胸やけを起こすようになって。これはあれかな、これまでの人生で、腹を下すことはあっても、あまり吐くことはなかったわたしが、抗がん剤の治療中あまりに吐きすぎたため、食道系のヘルニアにでもなってしまったのかな、と予想。でももしかして食道への転移とかもあり得るのかしら… とかも。

二つ目。昨年秋頃、ふと気づけば、手術と反対の左胸にもなにやらしこりめいたものが。ひー! しかもちょうど同じような場所ですよー。左右対称という感じのー。先生に聞いてみるものの、じゃあ、年が明けたらエコーでもしてみましょうか、といたってのんびりしたもの。え〜、そんなゆっくりで平気なの〜。気になって日々さわってチェックしていたところ、胸が張る生理前の頃(と言っても、生理は止めているので、実際には来ないわけだけれど)には、しこりも大きくなる。胸がぺたんこになる生理10日目くらいには、しこりも小さくなる。そんな感じ。これはあれかな、違うのかもな(乳腺系の何かなのかも)、とも思いつつ、でも、乳頭がかゆくなる感じとか、右の乳がんのときと同じような気もして、あ〜。

ということで、昨日、上2つの検査をしてきました。胃カメラ(初)と、胸エコー。

詳細な結果は、来週、主治医の先生から聞くことになっているのでまだわからないのですが、検査してくださった医師(技師?)の方がちらっとおっしゃっていたところによると、胃カメラの方では、軽い胃炎・十二指腸炎が見つかった模様。で、食道につづく胃の入口が少ししまりが悪くなっていて、逆流しやすくなっていると確かそうおっしゃっていた。胃カメラで涙目で終わった直後ぼーっとしていたので、半分しか頭に入ってこなかったけれど、確かそうおっしゃっていた。自覚症状がなければ特に何もしなくてもok、気になる症状があれば薬を出してもらってくださいと、そうも言っていた気がする。たぶん。

そして胸エコーの方は、こちらはもっと詳細不明なのだけれど、しこりと思っていた箇所については、写真も撮らずスルーだったみたい(一応、事前にしこりの場所は伝えた)。ただ、わたしが認識していなかった部分について、なにか黒い小さな影のようなものが移っていて(わたしもエコーの画面で見ていたのだけれど)、そこについては写真を撮っていた。ひー。終わったあと、技師の方が所見を述べるのは基本的にNGなはずと思いつつも、「や、やばそうですか」と尋ねたところ、きちんとした判断は先生がされるので、あくまで自分がざっと見たところだけれど、深刻なものはないように思えましたよ、とのお返事。わー。ほんとにそうだといいなー。先生よろしく頼みますよー。

髪の毛。は、だいぶ生えてきました。ヅラ、浮き気味。もともとかなりショートだったので、それよりまだ短いにしても、そろそろもう行けるんじゃないかという気もするのだけれど、なぜか前髪だけなかなか伸びなくて、うーん、あともう少しかなぁ。今は、モンチッチ程度。

一昨年秋ごろ悩まされていた子宮内膜症の腹痛は、生理を止めていることもあり、落ち着いています。でも痛みは落ち着いているけれど、ホルモン治療はあまり子宮にいいものではないようなので(がんを含む子宮の病気のリスクを伴う)、いいんだかわるいんだか。ま、痛みがないのは楽ではあります。

ホルモン治療により起こる更年期症状は、とにかく、頭がぼーっとすることに出ているようです。頭が働かず、参ってます。あとは気力が出ないことですね。元気なときには、気力なんていうものは気合いでどうにでもなるものだーと思っていましたが、いや、そういかない場合もあるんだな、と今はわかります。そのほかには、立ち上がったときに、足の関節(膝など)が少しぴしぴしいうくらい。ホットフラッシュなどには今のところさほど悩まされていません。

また、更年期に入ると、イライラしやすくなるとも聞いていましたが、これもわたしの場合は、さほどではないよう。むしろ頭がぼーっとしすぎて、もともと短気な性格が穏やかになっている気さえする。これはこれで…。いや、頭が働かないのは非常にストレスで、生活にも支障があるのですけれど、いずれまたうまく動くようになっても、穏やかさは残ってくれてもいいな。

また、来週、あまり深刻な結果でないようならば、ご報告できればと思います。それでは、おやすみなさーい。

<追記(2008/02/13)>
ご報告が遅くなりました。結論から言いますと、胃カメラも胸部エコーも、いずれも深刻なものではありませんでした。胃の方は、軽い、胃炎・食道炎・十二指腸炎。それからやはり入口が少しゆるくなっているとのこと。胸の方は、浸出液?が少し水たまりのようにたまった箇所があるけれど(わたしがしこりを感じた部分ではなく、黒い小さな影のような部分の方)、一般的なもので異常ではないとのこと。あ〜、胸のつかえがとれたようで、やったー! って感じです。

また、半年、一年ごとに、再発の有無を確かめる検査があり、そのたびにどきどきすることにはなると思いますが、まずは少しの間、落ち着いた気持ちで生活ができそうです。ご心配くださったみなさん、どうもありがとうございました!

ホルモン治療・放射線治療

先月末、ついに抗がん剤が終了しました。

 ワッホーイ! 

っとバンザイしかけたところ、ババが心不全で入院するわ、ほたるがじんましんから来る喘息(なのかなぁ)で救急車呼ぶわ、「ワッホ…」と両手を半端に挙げたまま、喜びのタイミングを逃してしまい、今に至ります。(あ、幸い、ババもほたるも今は元気に過ごしています。)

さて、抗がん剤が終わると同時に、喜ぶ間もなく突入したホルモン治療も、開始から早3週間が経ちました。乳がんには、女性ホルモンによってがん細胞が活性化してしまうタイプのものが多いのですが、わたしのものにもその傾向(ER-/PgR+)があるため、女性ホルモンを抑制することによってがん細胞の増殖を抑えていくというわけです。薬1日2錠。月1回通院。5年〜10年継続。女性ホルモンを抑制するため、出てくる副作用はほぼ更年期障害のそれとイコールのよう。ちなみにこの間、生理も止めてしまうため、妊娠もできません(これは素直に残念)。

また、先週月曜からはじまった放射線治療も2週目に入りました。こちらは術部周辺に残っている(かもしれない)がん細胞を放射線によってビビビと破壊する治療。期間は 4〜6週間と短めですが、なんと平日5日毎日病院通い(実際の照射時間は数分なんですけれどね)。こちらの副作用は、患部の日焼けが主。あとは人によってだるさや吐き気やうつ症状などいろいろな模様。

以上2種の治療をほぼ同じ時期にはじめたため、どの副作用がどちらのものだか今ひとつわからないのですが、今のところ、大きな副作用はなく、午後〜夕方にかけて少しだるい&眠いかなというのと(ただの通院疲れと思えなくもない)、夕方、首筋が異様に凝るくらい(これは結構つらい)。あと少〜し胸焼けがあるかなぁ。でも一番つらいのは、毎日通わねばならない、その点かも。11時〜1時ぐらいの2時間ほどなのですが、仕事をブツッと中断されるため、波に乗り切れない日々がつづきます。簡単に考えていたのですが案外これが辛いですね。早くペースをつくらないと。

抗がん剤が「天気とどしゃぶりを行ったり来たり」な感じだったとしたら、ホルモン治療+放射線治療は「常に薄曇り」といった感じでしょうか。それもまぁどんなもんかと思いますが、今のところ、抗がん剤に比べれば体ははるかに楽です。

数週間たってから症状が出てくることもあるようなのでまだ安心はできませんが、そんなこんなで(ペースは乱れつつも)まぁ、ぼちぼち過ごしております。

近況報告など

きょうは、病院帰りに立川周辺を回ってきました。

まずは、お気に入りのグランドホテルのランチバイキング。立川のホテルバイキングというとパレスホテルのものが有名なようですが、質は断然こちらの方が上と思います。11Fなので景色もいいし(と言っても立川なので大したものが見えるわけではありませんが)、スタッフもより訓練されている感じ。なにより前菜にあたる洋風総菜たちが丁寧につくってあって好感が持てます。スープもおいしい。一応、売りはローストビーフということになっていますが(やわらかいお肉でなかなかおいしいです、ソースが和風なのも珍しくて好き)、それ以外もおざなりでないところが気に入っています。この夏は、吐き気止めの副作用のために過食気味だったこともあり、短期間に何度も足を運んでしまいました。大人1890円。ドリンクも込みです。幼児は525円。

その後、ipod touchをビックで見がてら(携帯で情報が入ってきた新しいmacbookも見られれば〜と思ったけど、まだ発表があったばかりで発売ではないのでした、当然、店には並んでませんでした)、伊勢丹6FでZARAをチェック、それからルミネ7Fで無印をチェック、さらに、ecuteに新しく入ったships系の店を見た後、グランデュオ5FでGAPをチェック。ZARA、無印、ships、GAP、いずれもほたるの秋服目当てでしたが、みな建物が違うのでいつもながら歩かされました〜。ふ〜くたびれた。(そして収穫はなし。)

ほんとは、国分寺の丸井に行こうと思っていたのですけれどね、リニューアルした10日以降まだ行っていないので。でもなんだかんだと立川で時間がかかりすぎてしまったので、そちらはまた次回。無印が入ったのですよね〜。西友の方はどうするのかな。確か少し前に西友が店舗を100店規模で減らすような記事を見た気がするので、もしかしたらその対象なのかもしれません。あと、ユニクロも大きくなったらしいので、そちらも楽しみ。これまで国分寺店はキッズの扱いがなかったのですよね、確か。中央線沿線で最大と聞いたけど、本当かしら。武蔵境にあるユニクロもかなり大きかったと記憶しているけれど。あと、ロフト。無印、ユニクロ、ロフト、と、なんだか立川ルミネと同じようなラインナップになってしまったけれど、そう言えば、丸井と言っても、丸井は1-5F、それより上階はJRの駅ビル系(エル)なのでしたね。納得。1Fにできた横浜フランセ、新聞広告でずっと気になっていたのだけれど、このあいだ初めて食べて、おいしかったです。1000円で12個だったかな? ちょっと自分の普段のお菓子用というわけにはいかないけれど、ちょっとしたおみやげによさそうです。

それから、帰りがけ、今朝、こどもを(遠足で)駅まで送っていったときにはじめて気づいた、最寄り駅近くのカフェに挑戦。外から見たときには、シアトル系(あるいは風)なのかな、あまり聞かないけどチェーンなのかな、と思ったけれど、入ってみたら、どうやらここが一店舗目の個人店(若いスタッフが3人いました)のようでした。豆も、使っている乳製品も北海道製、珈琲はどうやら水出しの模様…? アイスカフェオレ1杯750円は、うちの駅にしてはちょっと高額ですが、内装も家具も食器もいろいろこだわりが感じられるかわいいカフェ、応援していきたいなと思いました。

それからそれから、きょうは、ババが退院してきました。10日ほど前、胸が苦しいと訴え、救急車で搬送、そのまま入院していたのでした。病名は、心不全からくる呼吸困難。もともと身体が強い方ではなく、医者からも「あんたはこれまで3回死んどる」と言われちゃうくらいいろいろ(病気を)やってきたババ、負けん気で生きてるような感じですが、もとからある狭心症に加え、加齢から心臓の弁がうまく動かなくなってきているとのことでした。搬送後、少ししてだいぶ顔色もよくなり、翌日には食事もできるように。病院嫌いの本人は早く帰りたがっていましたが、肺に水がたまっているとのことでそれを抜くためと、検査のため、しばらく入院となりました。搬送当日、これはまあなんていうか形式的なものだと思うのですけれども、万一容態が急変した場合、心臓マッサージならびに呼吸器(?)をつけるかどうか、ということを聞かれたのですね。わたしは、ババの搬送後しばらくの様子から今回はまあそういうことにはならなそうだなと思ったし、また一方で、ままのことがあってからババにもいずれそう遠くないうちにそういうことが起こりうるだろうことは覚悟も多少はできてきたので、冷静にフンフンと聞いていたのですが、じじはちょっと動揺していたみたい。まだあまり覚悟ができていなかったのだろうなぁ。また、入院中は、ババがいつもやってくれている洗濯物たたみと食器洗いをわたしとじじで手分けしてやったわけですが、じじ、ババのありがたさをちょっと実感したみたい。わたしは、じじばばが山梨に行っているときなどに体験しているので、わかっていたのですけれどね。そんなこんなで、ババに対してちょっとえばリん坊だった最近のじじですが、ちょっと意識が変わったかも。これは今回の収穫。入院中、ほとんど歩かずベッドのカーテンの中だったらしいババ、足腰があからさまに弱ったのと、認知が進んだかなぁ、と思えるのが、残念な点。身体も精神も少しずつ家でリハビリ、回復してくるといいけれど。

わたしの方は、先週とうとう6クール2週目、最後の抗がん剤点滴を終えました。週末にはだいぶ吐き気やだるさもとれて、ああ、いよいよ終わりが見えてきた…! としあわせな気分です。まだあと1-2週間は白血球が減少しているので、終わったーとは言えないのですが(吐き気よりほんとはこの時期が危険)、白血球減少は何事もなければ生もの食べたときに激しくお腹を壊すくらいなので、吐き気よりは全然楽(トイレにすぐ駆け込める状態での下痢はそんなに嫌いじゃない)。風邪など気をつける必要はあるけれど、気持ち的はもう終わったも同然。わほーい! ま、この後まだ、放射線治療、ホルモン治療と、治療は5年くらい続くわけですけれども。

そんなこんなで、家族みな、まあ、それなりに元気に(?)過ごしてます。

恵まれてるんだよね

わたしが今、乳がんの治療で通っている病院は、中規模なところ。

公立でもなく大学病院でもなく。いくつかの設備は古いかもしれないし、放射線治療の際には設備がないので近くの提携病院に行かなければいけない。でもね。なんだかとても心穏やかになる恵まれた病院なのです。

人が、みな親切で。

主治医は、女の先生です。わたしより少し上かな、40代くらい。小柄でちゃきちゃき。頭の回転も早く、気も利いて、こちらの家庭状況もきちんと考慮してくれる気持ちのいい人、そして勉強家。乳腺外科…ではないのだけれど、乳腺を専門に勉強されていて(勉強中かな)有明の癌センターなどにいらしたこともある模様。マンモで怪しい結果が出たときからずっと診てくれていて、信頼しています。じじは、ネットででもいい病院を探した方がいいぞ、と言っていたけれど、わたしは最初からこの先生が気に入ってしまったので、他に移る気はありませんでした。

看護婦さんたちも、みないい人。ちょっと技量不足かなと感じる人もいるけれど、それもまぁ愛嬌、みな人間味があって親切です。いちばん接触の多い、点滴を担当してくれている化学療法室の看護婦さんとは、最寄り駅が一緒だということでよく地元話やこども話などをしています。

そしてもう一人。主治医の先生と同じくらい信頼しているのが、そばにある薬局の薬剤師さん。ここは、病院そばにあるいくつかの薬局の1つで、外部の薬局ではあるのだけれど、病院との関係も密接で、専門性もとても高く感じます。中でもわたしを担当してくれている(普通はたぶん担当というのはないのだと思うのだけれど、わたしが若めのがん患者ということでか、薬局内でもちょっと特別な対応をしていただいています)薬剤師さんは、比較的規模の大きいその薬局でもおそらく実力はトップクラス。女性でわたしより少しだけ上かなと思われるその薬剤師さんは、あったかくて、親身で、一言二言話しただけですぐ頭のよさがわかるような、そんな方。1回目は、丁寧に20-30分くらいかけて薬や今後の病状の説明をしてくれ、2回目も窓口担当ではなかったのにわたしの姿を見るや奥から飛んできてくれ。3回目の今回も同じように奥から手を振って対応に出てきてくれました。前回、2クール目が延期になり来られなかったときは、心配して病院まで電話くださったとのこと、こんな親切な人って!

病院は、みなに平等な医療を、というモットーを掲げているようなところで、差額ベッドなども置いてません。立場の弱い人にやさしく、そのせいかな、お年寄りや外国の方の姿が多く見られます。そんな病院なので、若い患者は案外少なく、わたしがこまめにつけていっている「患者日誌」のメモが、主治医にも看護士にも薬剤師さんにも、参考になるわと喜んでもらえているようです。わたしのできる数少ない恩返しかなぁとこれからも頑張ってつけていく所存。

手術のときの、麻酔科の先生もやさしかった。50代半ばくらいの男性なのだけれど、手術チームのムードメーカーという感じで、わたしやチームの緊張を笑いでほぐしてくれて。手術チームの1人の看護婦さん、60近い感じの方の手も温かかった。麻酔がはじまりわたしが眠るまでの間、ずっと手を握ってさすってくれていました。これが、ままの手に似てたんだなぁ。ぶあつくて、体温が高くて。すごく温かかった。

そんな人間味のある病院で、治療は確かにつらいけど、たくさんのやさしさに囲まれながら、納得しつつ治療を受けています。恵まれています。