Monthly Archive for 8月, 2009

虫歯撃退

小さい頃から、おどろくほど虫歯に悩まされてきたほたるですが、ここ数年、めきめきと丈夫な歯になってきています。

保育園に通っていたため、甘いものを与える機会がほかの子と比べてさほど多かったわけでもなく。最初に虫歯が見つかってからは、手入れもそれなりにしてきたつもりだったのだけど。それでも毎年、保育園の歯科検診では必ず数本新たに虫歯が見つかってしまい、ガックリきていました。人には、歯垢ができやすいタイプと、虫歯ができやすいタイプがあると聞くけれど、ほたるは間違いなく後者だろうなぁと。そう、少し前までは。

そのほたるの歯に変化があらわれてきたのは、数年前。

最初に気がついたのは、歯ではなく、爪でした。薄くて割れやすかったほたるの爪が、急に頑丈になってきたのです。それまであまり積極的にとっていなかった牛乳を、新しい保育園で飲みはじめた頃からでした。牛乳のおかげ、かどうかはわかりません。たまたま年齢的に丈夫になってくる時期だったのかもしれないし、保育園の他の食事のせいだったかもしれない。でも、牛乳かなぁ、という感じはしています。牛乳については、わたし自身が授乳の際に(何度も乳腺を詰まらせて)豆乳に切り替えてから、必ずしもいいイメージばかりは抱いていないのですが、それでも、牛乳の可能性が高いかなと。ちょびっと牛乳を見直しました。

それから少しして、ほたるに新たな習慣も加わりました。キシリトールのガムを噛むことと、電動歯ブラシ(音波)を使うようになったことです。キシリトールは、ちちの勧めで。ガムをかんで虫歯が減るなんてそんな都合のいい話があるんだろうか〜とわたし自身は懐疑的だったのですが、まあほたるは喜んでいましたので、しばらく様子を見ることにしました。電動歯ブラシは、これまでも何度か試したことはあったのですが、ようやくくすぐったがらずに使える年齢になったので、解禁。

こうして、

 牛乳を飲み、
 食後にキリシトールガムをかみ、
 電動歯ブラシを使うようになったことで、

ほたるの歯は(目に見えて)透明感を取り戻し、ここ数年、歯科検診でも新たな虫歯は見つかってません。すごい!  このどれがいい影響を与えているのか、実はまるで関係がないのか、そこのところはわたしにはわかりませんが、もし、頑張っても頑張っても虫歯ができるというお子さんをお持ちの方がいらしたら、上記、お試しになってみてもいいかもしれません。

(今朝の新聞で、こどもへの虐待を見抜く1つの方法として「虫歯があまりに多い場合」というのがあることを知り、うわ〜、と思い、投稿してみました。)

エストロゲン

何日か前の新聞に、脳内ホルモンと性格についての記事がありました。乳がんとはまったく関係のない記事であったけれども、その中の、

交渉型はエストロゲンです。全体像を描いて長期的な計画を立てられ、社交性や言語感覚に優れている。

という部分に、「あ!」となりました。

これはまさにわたしが今年に入ってから足りないのを感じ、悩んでいたことであり、わたしが今(ホルモン治療によって)抑制されているのこそがこのエストロゲンなわけです。つまり、

 全体像が描けず、
 その日1日のことを考えるのが精一杯で、
 言葉がまとまらない、話がまとまらない、

というこれらの諸症状は、まぎれもなく、エストロゲン抑制によるものだということなのでしょう!

そうじゃないかとは、思っていたのです。直前の自分と比べても、あまりに頭が働かず、もどかしい毎日。でも、これらの症状1つ1つは、言葉に出してみると、どれもとても曖昧で人に伝えるのがむずかしい。こんなのわたしじゃない!と、心の中では強く感じられても、言葉にして外に出した途端、その強い自信ははかなく消えてしまう。

 気のせいじゃないの?
 ただの年のせいじゃないの?

家族や医師に伝えてみても、冷やかし半分のそんな言葉が返るばかりで、そう言われてしまえば、二の句が継げない。じわじわそうした症状が出るならともかく、こんな数ヶ月の間に急に出てきた症状なのだから、年のせいなんかではないはず、そう思っても、それが証明できない、薬の副作用なんだ(だから今だけ、大丈夫)と請け合ってくれる人がいない。もどかしく、情けなく、心許なく、くやしい日々を送っていました。

でも、この記事を読んで。

やっぱりそうなんだ、薬の副作用だと考えていいんだ、とわかり、ほっとしました。ようやく理解者を得たような。だって、これらのことは、以前は自分の中では、どちらかというと自信のあることだったから。全体を見渡して、話をまとめること。自分なりに自信を持っていたその能力が突然失われてしまい、自分がとてもつまらない人間になったように感じました。自分の中ではこんなにも落差を感じているのに、まわりの人にとっては(すぐそばにいる家族にすら)たいしたことではないようで、それもまたみじめでした。

でも、そう、薬のせいなんだ。そう考えていいんだと、それがわかって、すごくうれしい。

うれしいあまり、数ヶ月ぶりにブログを更新してしまいました。ただいま。3月くらいまで、本当に頭が働かず、何もできない日が続いていました。4月に入ると、頭は少しずつはっきりしてきたものの、ほたるの入学で慌ただしく、5月にはPTAの役員などになってしまいその仕事に追われ。落ち着いたら落ち着いたで、今度はまた(調子に乗って)wowなどはじめてしまい。ブログの方はすっかり足が遠のいてしまっていました。心配してくださった方がいたら、ごめんなさい。

体調は、ぼちぼちです。乳がんに関する限り、今つらいのは、からだではなく、さきほど書いた通り、こころ(頭)の方。あと5年もこれ(自分が自分でないような状態)が続くと思うとげんなりするし、ブルーにもなるけれど、3月までと比べれば今はもう少し頭も動いているし、少しずつ身体が調整していってくれるのかな。(だといいな。)

あとは、首が痛いというの。どこかでこれまでに書いたでしょうか。ちょうど昨年の抗がん剤の頃からなので、その副作用なのかなと様子を見ていたけれど、どうやら違うらしいということで、整形外科へ。「頚椎症」の病名をいただいてきました。これはたぶん、若い頃の本屋での重労働や(女の子ばかりの職場だったので、本のぎっしり詰まった段ボールや、重い什器なんかもガンガン動かしてた)、毎日のノートブックでのパソコン仕事のせい。あとは、抗がん剤の間、ベッドの中でDSしたり本を読んだりしていた、その姿勢も悪かったのかも。今は、週数回、首の牽引に行ってます。でもこれは根本的な解決にはならないのかな、牽引して数日は少し楽だけど、すぐまた痛くなります。痛くて、ちょっと気持ちわるくなる。首が痛いと、ノドの違和感が増す気もするので、ずっと言っていたノドの違和感というのは首からだったのかも。パソコンの前にずっといられないのがつらい今日この頃です。それからそれから、耳の聞こえが悪いというの、これも前に書いたでしょうか。これまた抗がん剤の副作用かなと思っていたけど違うようなので、耳鼻科に。痛くないタイプの(浸出性)中耳炎あたりかなと思っていたら、これにもまたややこしい名前がつきそう。確定ではないのだけれど(今度、大きな病院でMRIを撮ってくるよう紹介状もらった)、日本人には珍しい「耳硬化症」という病気の可能性が高いらしい。ちょうど人間の話し声の音域(中音域?)が聞き取りづらくなるらしく、うーん、エストロゲン抑制による理解力・言語能力の低下とあいまって、人との交流がとりづらい人になっちゃいそうですよ。

そんなこんなもありますが。つるっぱげで、吐き気と戦っていた昨年の夏に比べれば、今年はだいぶ普通の生活が送れています。いつも通り、帰省して。いつも通り、プールも行って(わたしも入って)。ありがたいことですね。

まとまらない頭で、読み苦しい文章になってはしまいますが、またよめいりの方も少しずつ更新していけたらと思います。どうぞよろしくお願いします。