モールスキン・その後

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教習所がひと区切りつき、家族の風邪もなんとか治り、たまっていた仕事も昨日で大まかに片付き‥。ひさびさにほっとひと息ついる今日の昼下がりです。

いくつか書きたかったこともあるので、お迎えまでのちょっとした時間を利用して、よめいり。

使いこなす自信はないけれど、と、年末の日記で書いた、モールスキンの1日1ページ手帳。その後も使っておりますですよー。いや、われながら、かなり使いこなしています! とにかく、なんでもかんでも書いてしまうのがいい、とどこかで聞いたものですからね、そのように使っています。今日のスケジュール、思いついたこと、数字や、ちょっとメモっておきたいことなど。カテゴリなどにとらわれず、とにかく時間軸でやっつけてしまうのがいいと主張する本が一時流行ったような記憶がありますけれど、まさに今のわたしのモールスキンがそんな感じです。

持ったときの感触が忘れられずに、重くかさばるのを覚悟で買ったのも、やはり正解でした。わたしはこう見えて、かなりの感覚人間(しかも触覚)なのでね、手触り、重さ、そういうところが気に入ったというのは、大きかったようです。かわいいので、多少重くても、気にならない。出かけるときも、頑張って持っていっちゃいます。

堅く黒い表紙、これがなんともいいですね。シンプルすぎるくらいシンプルな表向き。でもだからこそ、自分のものっていう気がします。同じ商品でも、他の人のモールスキンは、やはり他の人の顔をしているんだろうなあ。そこに、黒いバンド。これもいい。書き終わって、パシッと止める、その感じがとても好き。新潮文庫のしおりヒモ(?)を少し太くしたような、質実剛健な感じのしおりもいい。

中も、いたってシンプルです。細かすぎず荒すぎず、目にまぶしすぎない、薄いクリームの紙。そこに、本当にこれは手帳?と疑ってしまうほど、主張せず、分をわきまえて、こじんまり、けれどきっちりと打たれている日付と時間。自分の仕事を誠実に仕事を果たしながらも、決してでしゃばることなく、そこにある様は、なんだかもう、わびさびの世界です。あれ、ちがうかな、なにか信頼できる執事のような。自分がご主人にでもなったような。

中は、一色。日曜だって赤でなければ、まして土曜なんて青でもない。世界統一規格ですからね、最初の方のページに、主要国の今年の休日一覧があるだけです。色がほしい人は、それを見て、自分で日付に赤で丸印つけるなりシールを貼るなりすればいい。わたしは、黒で丸印。

なんにつけても、この必要十分な仕事だけ、とても丁寧に果たしている様! これがとっても心地よく、ああ、なんだか、これを書きながら、もっと好きになってしまいました。厚手だけれど、きっちりと、どのページでも開きますよ(ほぼ日も同じことうたってますけどね)。使ってみなくてはわからないとは、このことですね。ほんとに。もう。ひさびさに、熱く語れる文房具に出会いました。

来年も使いますよー、ええ。もう、十年後だって、きっと使っていることでしょう。楽しみだなー、棚に十年分並んでいる様子は、壮観でしょうね。

モールスキンのお供に使っているのは、SLIP-ONの木軸ボールペン(黄)です。もとは他のメモ帳のために買ったものだったのだけれど、モールスキンの黒ととてもよく合うので、今ではすっかりこのコンビに。このボールペンも最近見つけた、お気に入り。OHTO(オート)という国内文具メーカーのOEMです。

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