Monthly Archive for 4月, 2006

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記憶

宛名書き、終わりました。明日、封印をして郵便局に持っていきます。

ここしばらく、母のことをほとんど思い出さない日が続いています。これでこのままこれが日常になって、あんなに大好きだった母のことを忘れてしまうのだとしたら、なんて自分は薄情なのだろうなあと思い、意識的に母の姿を思い浮かべようとしたら、ようやく姿を目に浮かべても、すぐにフッとその姿や記憶は消えてしまい、あとには疲れだけが残ります。

ああ、これは、このまま忘れてしまうのではなくて、脳がまだ思い出すことを許さず拒否しているだけなのだなぁとわかり、自分が母を大好きだったことが嘘ではないことがわかって、またそのうちたくさん母のことを思い出せる日がくるのだろうということがわかって、少しだけ安心しました。

母の字

宛名書き、途中、スパム攻撃などに阻まれながらも、なんとか予定していた今週中には終わりそうでほっとしています。

母と関わりの深い方に向けて宛名を書きつつ、ああ、今、母のような字が書けたらどんなにいいことかなあ、としみじみ感じます。日頃、自分の字がきらいではないわたしですが、こんなときにはひどく幼く、また固く思えて残念に思います。

母の字は、小学校のお手本に出てくるような、明るくのびやかで美しい字でした。母をそのまま表したような。

亡くなったあと、母を強く感じるものは他にもいくつかありますが、わたしにとってこの母の字というのはとても大きな存在のようです。

長いなぁ

わたしの人生があとどのくらい残されているのかわからないけれど、仮に平均寿命まで生きられたとして、あと五十年ぐらい。

今までの人生よりももっとずっと長いそのこれからの人生を、母なしで生きなければいけないなんて、長いなぁ。

宛名書き

今日は、予定通り、通知状の宛名書き。

母のすべての交友関係は把握できないけれど、せめて年賀状をくださっている方々だけにでもと。それでもかなりたくさん数があるので、遅筆なわたしはがんばらないと今週中には終わらないなと思っていたところ、今朝になって、仕事で使っているブログにトラックバックスパムが集中してサーバをダウンさせてしまったため一時実行権停止、すぐに調査お願いしますとのこと。ただでさえやることが次々あって、半分くらいしか動いていない頭はきしきし言っているというのに、こんなことに時間を使わなければならないなんてもうすごく悲しい。余裕のあるときだって相手をするはごめんなのに、こんなときくらいそうっとしておいてよ、スパマーたち。

昨日日曜日は、たくさんのお客さんがありました。母のお友だちとわたしの友だち、二組の予定が終わってみれば四組。話しているときに負担になることはまったくないのだけれど、さすがに四組も迎えると夕方にはどっと疲れました。それでもこうしていろいろな人と話をしていく中で、気持ちが整理、消化されていくのだろうなと感じます。ひさびさに会えた友だちもいてとてもうれしく楽しかった。また今度は、もっと別の機会に会おうね。

郵便局と針仕事

午前中は、郵便局へ。小さな用事をいくつか済ませてきました。その足で買い物も終え、午後はまた針仕事。こどもや母のための針仕事ってわるくないものですね。自然と心がこもります。

先日、立川でお願いしてきた通知状もできあがったと電話がありました。母は大学勤めで、(娘のわたしから見ても)懐の大きな人だったので交友関係は広かったのですが、今回は、昨年亡くなった祖父(母の父)のときに母が言っていたらしい「自分のときは家から出たい(出棺されたい)」という言葉を頼りに、密葬に近い家族葬という形で葬儀を行いました。そんなわけで、本来ならきちんと直接ご連絡すべき方々にも、間接的なご連絡になったり後からのご連絡になったり、たくさんの不義理をしてしまいました(それを承知で甘えさせていただきました)。せめて、事後報告ではありますが(残された家族が把握できる範囲で)みなさんにご報告をと、葬儀後、通知状の印刷をお願いしていた次第です。

来週のわたしは、この通知状の宛名書きに追われる予定です。

週末、週明けには、母のお友だちがまた線香をあげに来てくださいます。月末には、偲ぶ会という場も親しかったお友だちが中心となって用意してくださるそうです。みなに愛されて幸せな母です。