コーヒーメーカー

しばらくサボってる間に妖精様にコーヒーネタの先を越されてしまいました。

3週間ほど前、わが家にコーヒーメーカーがやってきました。結婚前(の実家で)は、食後にドリップコーヒーをいれていたりしたものですが、夕食の遅い妖精家では食後にコーヒーをいれる時間的精神的ゆとりがなく、飲みたくてもインスタントがいいところ。コーヒーっていれている間のゆったりとした時間も魅力だから本当なら手でいれたいところだけれど、それが叶わぬならせめてコーヒーメーカーでも‥と購入を決意しました。

ドリップ式、サイフォン式、水出し式(?)といくつかあるコーヒー抽出法の中でも最もなじみ深いドリップ式。その中でも、ドリップだけやってくれるもの、ミル(豆を挽くこと)からやってくれるもの、などいくつかに分かれますが、わたしたちが選んだのはなんと‥‥焙煎からやってくれるもの!
そう言えば数年前、新聞の記事かなにかで「コーヒー好きがたたって遂に焙煎器つきコーヒーメーカーをつくってしまった奇特なコーヒー豆輸入業者社長」というのを目にしたことがありますが(でもって友だちと「よくやるね」と笑っていたのだけれど)、まさか自分がそれを買ってしまうことになるとは。

この「生豆からいきなりコーヒー」(←これが商品名)には、ネットで再開。今ではもう型落ち商品なため在庫が残っているところを探すのは大変だったけれど、現行バージョンの「生豆からいきなりコーヒーEX」は?150000という高額商品。どう考えても手が出ないため、意地で旧式を探し出しました。?79800(だったかな?)が?26000。後述のオンラインショップ「珈琲問屋」では1000個限定?9800で販売していたのだけれど、見つけたときにはすでに完売。涙。でも?26000の価値は十分にある素晴らしいコーヒーメーカーです。

「生豆から」という名の通り、いれるときには生豆からいれます。「生豆ってなに」という人のために説明しておくと、まだ焙煎(煎ること)していない豆のことですね。コーヒー豆というと通常わたしたちはこげ茶色のものを浮かべますが、豆というからには豆なんです。収穫されたときには(写真で見る限り)枝豆のような緑色。その後、恐らく乾燥させられるのでしょう、生豆としてわたしたちの手元に届くときには皮をとったピーナツ豆のような(または大豆のような)クリーム色になっています。
これをコーヒーメーカーに入れる。水も入れる。それだけしたらスイッチオンです。

「焙煎→ミル→ドリップ」

という行程を15分ほどで完了。焙煎時にはパチパチという豆の爆ぜる音と香ばしい匂いが。ミル時には人を飛び上がらせるほどの轟音が。そしてドリップがはじまる頃にはクラクラするほど豊かなコーヒーの香りが部屋いっぱいに広がります。

酒好きなら利き酒。麻雀好きなら利き牌。コーヒー好きなら1度はしたことがあるはずの利きコーヒー。でもどんなに慎重に嗅いでも味わっても言い当てられないという方が多いはず。でもどうかがっかりしないで。豆が古すぎるってことだってあるのです。

香り立つというのはこのことか、と思いました。酸味、苦み、甘み、コク。焙煎したばかりの豆からは、その豆ごとの味や香りがきっちりしっかり伝わってくるのです。

++ 三水化工 ここでコーヒーメーカーを買いました。
++ 珈琲問屋 ここで生豆を買っています。

<2008/01/09(追記)>

その後、現在では、ふたたびドリップに戻っています。わたしがしくじって、機械の調子を悪くしてしまったことがひとつ。機械ものはやはり手入れが面倒なことがひとつ。実家と二世帯になり、現在はじじ(父)がコーヒー担当になっていることがひとつ。

ドリップはやはりいれているときの香りや時間が心地よく、もしもう1度このマシンが家に来ることがあっても、基本はドリップのままになるかもしれません。

そのかわり、豆は自家焙煎のお店をいくつか試させていただいた上で、一番おいしいと感じた百合珈琲さんから買わせていただいています。お店の方針やコラムにもいろいろと感じる部分が多く。ストレートはもとより、ブレンドもおいしいのがうれしいです。

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