わけ。

英語学科を出ています。でもなんで英語学科なんだろうなぁと。確かに他の科目よりも成績はよかったし、興味もあった。けどそれだけ？他にも興味あることはあったはずなのに、なんで英語学科を選んだんだったっけ。

安易に進路を決めたような、そんな不確かな記憶がもどかしく、またちょっとばかし腹立たしくもあって、きっと何か理由があったに違いないと自分の選択に理由づけをしようとするけれど、容量の少ないわたしの脳みそからすでにその記憶は抜け落ちているようで。いやそもそも記憶自体存在したのかどうかさえ‥。

そう言えば。

小学生の頃、アイヌ文化に関心のあった時期がありました。アイヌにはまっている小学生なんてあまり聞いたこともないけれど、こども向けに書かれた何代目かの金田一先生のアイヌ関連本を、かたっぱしから図書館で借りては読みあさっていたのを覚えてます。

また。

その時期、自分で「アイヌ語ノート」なんてものをつくっていたことも思い出しました。ノートの真ん中に縦線を引いて、片方に日本語、片方にアイヌ語、いわば単語帳のようなものでした。

ことばが好きだった、ということなのでしょうか。それだから英語学科に行った、ということなのでしょうか。後から過去を振り返ってしてみる理由づけなんてうさんくさいことこのうえないけれど、あまりに何も思い出せないのは心許ないので、他の理由が見つかるまでのしばらくの間は、これを「理由」の座に据えておこうと思います。