Camera Talk

LOMOの流れでカメラの話を。少し前に女の子を中心にちょっとしたブームになったカメラですが、わたしもちょうど同じころ別の方面からカメラの虜になっていました。

きっかけは、イギリス旅行に行く前にたまたま入ってみたカメラ屋さんでミノルタTC-1というちいさなちいさなカメラに一目惚れしたこと。見たところ明らかにコンパクトカメラなのに、ほかのコンパクトカメラとは少し離れたところに置いてあり、色といい形といいどこか異彩を放っていたそのカメラ。値段が出ていなかったので店員さんに聞いたところ、値段も異彩を放つ15万(笑)そんな大金すぐにもっているはずもなく、後ろ髪を引かれつつもその場を離れましたが、寝ても覚めてもそのかわいいカメラのことが忘れられず、3日後には再びカメラ屋の店頭に立っていました。そして手に入れたのがコンタックスG1。あれ?TC-1は?という感じですが(笑)カメラ屋さんにいろいろ話を聞いた末、選んだのがこのG1でした。(後から知ったところによると、このTC-1こそアラーキーの使ってるカメラでした。)

それからわたしとG1の蜜月がはじまりました。小さめの一眼レフよりひと回り小さくズッシリと重いシルバーのこのカメラは、わたしの大のお気に入りに。さっそく数日後に控えていたイギリス旅行に持っていき、帰ってきてからも毎日職場に持っていきました。仕事帰りには本屋に立ち寄ってカメラ雑誌の立ち読み。なにせ露出やシャッタースピードを自分で調節できるカメラを持つのなんて生まれて初めてのことだったのですからタイヘンです。自分なりに一生懸命基礎を勉強しました。

撮る回数こそそう多くはありませんでしたが、鞄の中にG1が潜んでいるというだけで心が弾みました。よく言われることですが、カメラって持っているだけで「視点」が変わってくるものなのです。毎日通っている駅までの道のりが違って見えました。道ばたに生えている雑草も、曇りの日の雲の陰影も、電信柱や電線でさえも。

それまで外(外国)にばかりに向いていたわたしの目がもっと身近なところに向くようになったのはこのときからです。

++ Contax コンタックス。かっこいいG1の写真が見られます :-)

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