G.C.INC

一目置いているレターセット会社。それがG.C.INC。以前はG.C.PRESSという名前でした。近頃では比較的あちこちの文房具屋やデパートで見かけるようになりましたが、わたしが中学のころは電車に乗って立川キディランドまでわざわざ買いに行ったものでした。その後、後発のレター会社がいくつか出てきて現在も残っていますが、やはりG.Cに勝てるところは出てきていません。そのG.Cのこだわりたるや‥。

□ 紙質 □
エアメール用便箋と張れるくらい薄く軽く、かつ滲まず弾かず最高の紙。デザインばかりに気をとられて「書きやすい」という紙の最重要要素を忘れてしまっている会社が多い中、本当に貴重。

□ 大きさ □
これは好みもあると思いますが、わたし的にはこれぞ紙の黄金率!と叫びたいような縦横の配分の妙。紙のサイズだけ見て「かわいい」と思える便箋なんてそうそうあるものではありません。また、揃いの封筒に2つ折もしくは3つ折で入れられるように設計されているのもG.Cならではの気配り。わたしのように1通4-6枚平均の人間には、4つ折というのはどうもかさばって相性が悪いので。

□ バラ売り □
揃いの便箋と封筒が「セット」になっているものをよく見かけます。大概は、封筒1枚につき便箋4枚という対比。これがなかなかのクセもので、小学生のころはいつも便箋が余ってしまい、長い手紙を書くころになると封筒が余ってしまうというしくみ。(いや、しくみではないけど。)その点、便箋&封筒がバラで売っているG.Cはありがたい限りです。

□ 無・罫線 □
これも好みかな?わたしも小学生くらいまでは罫線入りの便箋を使っていました。が、筆記具に凝るようになってくると、この罫線が鬱陶しくなってきます。筆記具の線の太さによって、罫線のハバって変えたくなってくるものだから。今は、自分でA罫B罫の線を引いた下敷きをつくって、そのときどきで使い分けています。

□ 揃いのオプション □
揃いのシールやカード。便箋&封筒で完結せずにこういったオプションをつくりはじめたのはG.Cが最初だと思います。中学生のころは買いまくりましたね。

□ 季節のデザイン □
G.Cに関してわたしがすごいなぁと思うのは、和洋双方からいいところをきちんともらっているところ。本当に手紙書くのが好きな人が企画しているのだろうなと感心します。便箋&封筒を買う際にやはり一番気になるデザイン。かなりかわいいデザインを出しているG.Cですが、それだけでなく、日本の季節に合わせて新柄を発表していくという点をすごく高く評価しています。春には桜の、夏には金魚の、秋には紅葉の、冬にはみかんの。

昔ならともかく、電話やメールやfaxなどほかにいくらでも便利な連絡手段がある今、敢えて「手紙を書こう」と思わせるにはこうした書きたくさせる力をもったレターセットがとっても大事だなと思います。大げさかな。でもそんなG.Cもここのところ少し日和が見られます。質を落とさずにずっと続けていってほしいな。

[後日談] 最近のG.C.はてんでダメです。人が変わったんだろうなぁ。紙質や罫線など、以前のようなこだわりは見る影もなく、わたしはすっかりごぶさたしています。(2003/08/22)

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