Monthly Archive for 11月, 2007

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ドラッグ&コマンド+ドロップ(mac)

なにかのアプリで一度出会って、Moriで「一般的なのかも」と気づいて、EagleFiler、Togetherと進むうち、はたと気がついたのですが、ローカルファイルにリンクを張る(ローカルファイルのエイリアスをつくる?)、

 ドラッグ&コマンド+ドロップ

というコマンド、これって、もしかしてApple標準!?

どこかのサードパーティが最初に自分のところのアプリに取り入れて、それがよかったから他のメーカーもマネをするようになり一般的になったコマンドなのかな、と思っていたのですが、mac標準のテキストエディットもまるで同じ仕様だということにさっき気づいて愕然。apple発か、少なくとも、apple公認のコマンドだったとは(全然知らなかった)。

ローカルファイルを、ただテキストエディットに「ドラッグ&ドロップ」するだけだと、ドロップしたファイルは「埋め込まれ」、テキストエディットの容量はその分だけ増えます(つまりコピーされている)。この場合、ドラッグ中のカーソルは「+」マークです。

一方、ローカルファイルを「ドラッグ&コマンド+ドロップ」した場合には、ファイルは「エイリアスが置かれるだけ」でコピーされているわけではないため、テキストエディットファイルの容量は上記の場合ほど増えません。この場合、コマンド+ドラッグ中のカーソルは「(ちょっと独特な)↑」マークです。

どちらの場合も、一度ドロップしてしまえば、テキストエディット上の見かけは同じ。ファイルアイコンが表示されるのも一緒。それを「セーブ後」にクリックすると、元ファイルが立ち上がるのも一緒(セーブ前だと反応ないので注意 ←これに惑わされました)。ただし、コピーとエイリアスの違いがあるため、元ファイルをゴミ箱に移動した際などに違いがあらわれるというわけです(コピーしていればその後も問題なく立ち上がりますが、エイリアスの場合には本体がゴミ箱なので立ち上がらなくなる)。

すべてのアプリケーションで使えるわけではないと思いますが、テキストファイルを伴うアプリにはもしかしたら当たり前の機能なのかも。

これ、実はものすごくmacの常識だったりしますか? もしそうだとしたらずっと知らなかった。はずかしい〜。

EagleFiler

また新しいノートアプリを見つけてしまった。

これまでまったくひっかかってこなかったけれど、レビューを見ると、Yojimboなんかとよく比較されてるみたい。

 EagleFiler: Collect, Organize, and Search Your Information – For Mac OS X
 ”Archive and search mail, Web pages, PDFs, chats, and more.”
 http://c-command.com/eaglefiler/

ノートアプリというよりは、スクラップに重点が置かれているのかな。ここであれこれ書き込み編集をするというよりは、いろいろなものを放り込む感じ。多くの主要アプリと連携が可能(それらのデータを取り込み可能)なところが大きなポイントみたい。わたしが他と比べて特徴に感じたのは、ひとつひとつのデータがひとつひとつのファイルとして記録されるということ。これは、まさに今後のappleの方向に沿っているのだろうな。2.5くらいな感じ。

# <追記(2007/11/18)>
# 
# よく見たら、Jounlerなどもそうでした。そうか、こうしたアプリというのは、1タイトル1ファイルで管理されているのですね。そういう時代なんだ~。気づかず恥ずかしい。

タグももちろん使えるし、いろんな形式を放り込めるし、スマートフォルダはないけれどまあまあ左フレームメニューも使えるものだし、有望なアプリなのだろうと思う。レビュアーたちによると、会社やこのソフトへの信頼度もかなり高いようで、それもいい。

ただ、スクラップとメモを同時に扱いたいわたしとしては、mac内のファイルにリンクが張れないのが、惜しい。ドラッグすると、そのままコピーするか、エイリアスをつくるか、みたく聞かれて、エイリアスを選ぶと確かにデータ内にアイコンが表示されるのだけれど、クリックしても何も起こらない。他のいくつかのアプリのように、ドラッグ+コマンドでドロップしてみても、やはりアイコンが表示されるだけでなにも起こらない。ファイルそのものを放り込むことはできるのだけれど、またその放り込んだファイルへメモ内でリンクを張ることはできるのだけれど、メモで外部のそこにリンクすることがうまくできず、う~ん、どうなのかなぁ。

そうしてドラッグしたアイコンのあるファイルはなぜかうまくセーブされない(中身が消えてしまう)。EFに放り込んだファイルに、EFのメモからリンクを張っても、それもまた一度別のメモを見ると消えてしまう。これはまあバグなのだろうけど。

いくつもバージョンを重ねているらしいアプリなのに、遊びが少ないのもちょっとさみしい気もする。例えば、背景の色を変えられたり、背景リストビューに縞模様が出たり。スマートフォルダもできれば欲しい。

地味で堅実でいいアプリだと思うけれど、あともうひと息、なのかなぁ。

<追記(2007/11/18)>

EagleFiler、ウインドウ内の(インラインでの)エディタでは、上記のような現象が起こるけれど、リストをクリックして、テキストエディットを開いた上で、ファイルをドラッグ&コントロール+ドロップし(てセーブし)た場合には、ファイルクリックできちんと該当ファイルが開く(リンクができている)し、ウインドウ内のファイルアイコンも消えることなくきちんと表示されることがわかりました(※)。ただ、ウインドウのエディタ部分からファイルをクリックしても特になにも起こらず。該当ファイルを開きたい場合には、一度、テキストエディットを立ち上げる必要があるみたい。インラインのエディタがもうちょっとシームレスになるといいですね。

※ ローカルファイルへのリンクを張るのに、ドラッグ&コントロール+ドロップするというのは、どうやらテキストエディットの仕様であり機能なのですね? で、そのリンクが一度セーブしないときちんと動作しないというのも、EagleFilerやTogetherではなく、テキストエディットの仕様みたい。

Together ファーストインプレッション

長い説明を終えて、やっと立ち上げ!

以前のK.I.Tは少し触っただけで、実際に数日間使ったというようなことはないので、どこからが新しい機能なのかはっきりはわからないのですが、以下がどうやら新機能な模様です。

 The Shelf
  Yojimboライクなシェルフという機能がついています。
  ディスプレイ左右上中下の好きな場所にタブが出現。データをドロップできます。

 Folders
  ついにフォルダの階層化が可能に! スマートフォルダもあります。
  同時にグループというものもあるのですが、フォルダ/タグの他に必要なのかな。

 Tag Browser
  左フレーム内に、フォルダ一覧とタグ一覧の切り替えが簡単にできます。使いやすそう。

 Portrait Preview, Tabbed Editing, Quick Look Previews
  これらはLeopardならではの機能かな?

 Search and Smart Group Improvements
  全体を検索するか、指定フォルダを検索するか選べるようになったとのことです。
  これもMailライクですね。

ほかに気づいた点。

 ・ハイライトはありません。残念。(<Journler)
 ・Noteごとに認証がかけられます(パスワードは全体で1つ=Yojimboタイプ)。
 ・View Optionsの変更が若干直感的でないかも(<Yojimbo)。
 ・レーティングもできます(★~★★★★★)
 ・ラベルもあります
 ・ビューが縦横に切り替えられます(縦割りはワイドディスプレイ向き)
 ・タグは自動補完されます。いぇい!(>Journler)
 ・タブで同時にいくつものNoteを開けます(Journlerライク)
 ・ローカルファイルにリンクが張れます(リンク/コピー/移動を選択可能)←秀逸

以下はすぐに修正が入りそう。

 ・認証まわりにバグが残ってる模様。
 ・ツールバーに「削除(remove/delete)」がないのが不便。

大きめなところでは「グループ」というのがやはりいらないんじゃないかという気がします。各Noteは、1つのフォルダにしか属せないが複数のグループに属せる、というのがフォルダとグループの違いだそうですが、それならばタグを使ったスマートフォルダで対応できるのではないでしょうか。現時点では、グループ、フォルダ、タグ、ラベル、レーティング、とNoteごとに指定できる分類項目が多すぎて、わかりづらくもったいない気がします。グループは切り捨てて、ハイライトなど細かな使い勝手に力を振り分けた方が使い勝手がよさそうだけれど、どうかなあ。

また、認証の周辺はちょっとバグが残っている様子なので本来の姿ではないと思いますが、現時点では、ロックをかけたNoteを見た後、別のNoteに移って、再度さきほどのNoteに戻った際、Noteは普通に見えてしまいます。ここら辺は、一度、別のNoteに移ると自動的にまた隠れる(見るためには再度パスワードの入力が必要となる)Yojimboの仕様の方が理に適っている気がします。

他と比べていいなと思ったのは、ローカルファイルへのリンクの部分。ローカルファイルをドラッグした際に「リンクするか/コピーするか/そのものを移動するか(move)」というのを環境設定で選べるのですが、いずれをデフォルトとして選んだ際にも、その都度、コマンド+ドラッグとオプション+ドラッグで別の手段も選ぶことができるのです。これは他にはない機能ではないかな。便利だと思いました。

全体としては、いいセンいっているけれども、試用期間が切れるのを待つまでもなく即登録! というところまではいかないかな〜と感じました。

しばらくは、他のアプリでそうしたように、NewNOTEPADproのこれまでの中身を移してみつつ、もう1つ2つバージョンがあがるのを待とうかなと。その間に、Moriが復活するかもしれないし(でも開発元が変わったらしいことでかなり信頼は薄くなっています…)、Journlerの有料版が逆転するかもしれない(これは2-3か月先だったかな)。いるものは残していらないものは削って、あと少しブラッシュアップが必要かな〜。

期待しています。

links for 2007-11-16

Together 2.0!!!

K.I.Tが、Togetherと名前を変えて、大幅にver.up!(泣きそう!)

 Reinvented Software – Together
 ”Keep your stuff together, find it again instantly”
 http://reinventedsoftware.com/together/

Moriの不調にしびれを切らし、一番似ていると感じたK.I.Tの今後に注目していた矢先のこのver.up。なんだか天から降ってきたような幸運に、期待で震えてしまいます。絶対に裏切られないとわかっている小説をこれから読むときのような。新譜をこれから聴くときのような。

すぐ目の前にダウンロード済みのアプリがあるのに、開くのがもったいない~。

落ち着け落ち着け。まずちょっと整理しよう。

NewNOTEPADproに代わるものを、と思ったのがそもそものはじまりでした。これまで何もかもを放り込んできたそれはとてもよくできたアプリでしたが、そろそろ時代遅れな感じは否めなくなってきていて。いよいよ使えなくなってから焦るよりも、もっと新しいいいソフトがあるんじゃないか。ちょうどPanther→Tigerとosを移行して数ヶ月、新しいアプリ探しに燃えている時期でした。

なんでもかんでも放り込んでいたNewNOTEPADpro。なにを放り込んできたか、情報の内容を意識して分類したこともありませんでしたが、新しいアプリを見て回る中で、いくつかの種類があったんだなということに気がつきました。

 ・個人情報(パスワードなど漏らしたくないもの)
 ・インプット情報(外から自分に入ってくる情報、スクラップ的な)
 ・アウトプット情報(自分の中から外に出て行く情報、考え、思い)

もともとひとつのソフトで管理していたものなので、今回も最初はひとつのソフトで代えることを考えていましたが、それらが必要とする機能はそれぞれ違っていて、それならばいくつかに分けて管理した方が効率がいいのかもしれないと途中から考えを改めました(すべてをきれいに使い分けられるのかという不安はやはりまだ今でもありますが)。

 ・個人情報は、Yojimboにお願いすることにしました。
 ・アウトプット情報(のうち個人的なもの=日記)は、Mémoiresに託すことにしました。

残るは、インプット情報とアウトプット情報の一部(考察、考え。日記より客観的なもの)です。Journler。MacJournal。DevonThink/Note。VoodooPad。NOTAE。K.I.T。EagleFiler。いろいろ見て歩く中、自分がアプリに求めるポイントがいくつかわかってきました。

 ・フォルダ:階層化できること。スマートフォルダがあること。好きに並べられること。
 ・タグ  :つけられること。自動補完されること。
 ・検索  :spotlightに対応していること。
 ・UI  :直感的であること。Mailライクであること。
 ・リンク :ローカルのファイルにリンクが張れること。
 ・その他 :スクラップ特化でなくノートとしても使えること。
 ・全体  :ver.upが頻繁かつ安定したアプリであること。長く使えること。

ひとつひとつは決して珍しいものではないと思いますが、すべてを満たすものとなるとなかなかなく、ようやくMoriに出会えたときには小躍りするほどでした。けれどMori。本格的に使う前にLeopardへの移行を挟んだところ、ぱったり使えなくなってしまいました。

待ちました。2度ほどverがあがりバグフィックスが行われました。けれど未だバグは直らぬまま。新しい開発元の技術力やサポートに次第に不安が募っていきました。仮にこれでバグが直ったとしても、Moriは正常に進化できるのだろうか。他のアプリを探すべきだろうか。

K.I.Tには、このアプリ探しの旅の間、何度も行き会っていました。きれいなアプリだなと思っていました。けれど、フォルダの階層を排した潔い設計は、まだフォルダから自由になり切れていない(フォルダがありつつ、spotlightやタグで縦横に検索できるという設計がわたしは好きなのだなと途中で気づきました)わたしには敷居が高くて。

けれど、その点以外では、K.I.TがいちばんMoriに近いアプリだと感じましたので、移るとしたらK.I.Tだろうかと行方を見守っていました。フォルダの階層については「敢えて取り入れないのだ」とFAQにありましたので、その方針は変わらないのだろうな…と思いつつ。いざとなれば、わたしの方が階層をあきらめて譲歩しなければいけないのかな…と思いつつ。

そうしたら… K.I.T 改め Together の登場です!!!

スクリーンショットで見る限り、フォルダが見えます! 階層も見えます! 泣けます~。つづく。