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AppleMailの迷惑フィルタを強化

ここ数週間、新たにどこかにメールアドレスが漏れたのか、ものすごい勢いで迷惑メールが届くようになりました。これがまた質の悪いメールで、なかなか思うように除去できないので、ちょっと時間をとることに。

<わたしのメール状況>
メールマガジン等も含めると、公私併せて、日に数百件のメールを受信しています(迷惑メールは除く)。仕事で使うこともあって、メールサーバでの迷惑フィルタは敢えて使用していません(サーバで弾かれると気づくのが遅れ、探すのも手間なため)。つまり基本的にすべて一度受信してから、メーラで振り分ける方法をとっています。迷惑フォルダは1週間で1000件たまる程度。osX以降、メーラはAppleMailを利用しています。

<これまで>
メーラの迷惑フィルタ設定は特に変えず、ひたすらこつこつと学習させていました。日に数件、迷惑メールが受信フォルダに紛れ込むこともありますが、手動で除去する(迷惑メールだよと教えてやる)のもさほど苦ではない量でした。

<ここ数週間>
ある日突然、受信フォルダに紛れ込む迷惑メールの量が増えました。これがまたやっかいで、学習機能がなかなかうまく働かない。受信フォルダの半分ほどが迷惑メールで占められるようになり、さすがに何か手を打たねばと。

<そこでまずは>
迷惑メールに含まれるURLからドメインを抜き出し、ルールで迷惑フォルダに移してみることにしました。

 「メッセージの内容」に「xxx.com」を含むもの → 「迷惑フォルダ」に「移動」

これは、まあまあ効果はありました。受信フォルダに迷惑メールが届く度に、URLや特定の(一般のメールではまず使われることのない)言葉をルールに追加。ただ、気づけば、ルールの数がものすごいことになっていました。また、微妙に文面やURLを変えてくるメールも少なくなく、手間のわりにあまり効率がいいとは言えませんでした。まあ、やらないよりはましでしたけれど…。そこで、もう一段階、時間を割くことに。

<そして現在>
URLや文面以外に最近増えた迷惑メールに共通の項目はないのかな、とヘッダをすべて表示させてみました(表示>メッセージ>すべてのヘッダ)。すると、うまいことに、ありました。

 X-Spam-Status: Yes(CHICAPPA-Fsecure) with …

という一行です。調べてみると、どうやらこれはメールサーバ(わたしの場合、チカッパの)が迷惑メールとおぼしきメールにつけている印のようです。チカッパの場合、その判断は、迷惑メール配信元をデータベース化している数社からデータを受け取って行っている様子。おそらく通常、もしメールサーバでの迷惑フィルタをONにしていたとしたら、これらは弾かれるメールなのでしょう。いくつか迷惑メールとそうでないメールのヘッダを見てみましたが、比較的ミスが少なく印をつけているようでしたので、これを利用してみることにしました。

ルール(環境設定>ルール>ルールを追加)で、

 「X-Spam-Status」が「Yes(CHICAPPA-Fsecure)」で始まるもの → 「迷惑?フォルダ」に「移動」

ここでポイントとなるのは、「差出人」からはじまりずらずらずらーと表示される条件設定の項目の一番下「ヘッダリストを編集…」で、「X-Spam-Status」をつくってやること。「ヘッダリストを編集…」>「+」>「X-Spam-Status」と入力、でつくれます。これを別フォルダに移動させることで、チカッパのメールサーバが行っている迷惑フィルタリングをローカルで再現できることになります(たぶん)。

フィルタ後すぐに「迷惑フォルダ」に放り込んでしまってもいいのですが、さきほど稼働してみたところ、一般のメルマガでも振り分けられてしまうものがあったため、わたしは当面別フォルダをつくってそちらに移動させ、様子を見ることにします。

<応用>
今回は、AppleMail+チカッパについて書きましたが、paperboy&coでは、どのレンタルサーバでも同様のシステムをとっているようです。

 チカッパの場合: X-Spam-Status: Yes(CHICAPPA-Fsecure) with …
 ロリポの場合: X-Spam-Status: Yes(LOLIPOP-Fsecure) with …
 ヘテムルの場合: X-Spam-Status: Yes(HETEML-Fsecure) with …

paperboy&coではないレンタルサーバでも似たような印をつけている可能性は高いと思いますので、該当するヘッダさえ探し当てれば十分応用は利くのではないでしょうか。メーラについても、ルールでの振り分けができるメーラでしたら、AppleMailである必要はありません。

今は、メールサーバでのフィルタをONにしている人の方が主流だと思います。フィルタのためにGmailを通す人も少なくないでしょう。そうした場合、こんな回りくどい方法は必要ないでしょうけれども、わたしのように、フィルタリングも自分の管理下に置きたい、仕事で使っているメールはできるだけ最短で(必要以外のメールサーバは介さずに)受け取りたい、と思っている場合などには、それなりに有効な方法ではないかと思います。どなたかのお役に立ちますように。

iPhone・その後

iPhoneを使うようになって2か月。

日本のケータイ文化にもそれなりに親しんできたので、iPhoneに移ってしばらくは、好きなケータイサイトを見られなくなったり愛用していたケータイサービスを利用できなくなったりで、さみしい日々を送っていました。auを残さないままiPhoneに移ったことを正直後悔したくらい。

が、気がつけば、なんかもうすっかり大丈夫ですね〜。普段使っている大好きなmacに(これまでのケータイより)ずっと近い存在としていわば子機のような感じで、毎日楽しく使っています。

未完成に思われたosも、一度メールその他の設定が落ち着いてしまえば、思ったほど気になりません(多少挙動がおかしくてももう慣れちゃった)。そしてやはりなによりiPhoneの魅力を倍増しているのはアプリなんだなということがようやく実感として掴めてきました。

iPhoneアプリ。iTunesを立ち上げないと詳細が見られなくて不便です。レビューの質も(おそらくあまりパソコンやインターネットに慣れていない若い方もiPhoneユーザには多くいるのだろうなと想像できるほど)あまり高くありません。そもそもレビューの絶対数が少ない! つまり買うときは、かなり体当たりな感じです。

その辺の加減がわからず、当初ちょっと高めのアプリに手を出しては悲しい目に遭ったりしていましたが、自分なりの方針ができてからは、日々楽しく、お店を眺めたり落としたりしています。

 方針その1。無料なら、まあ、落としちゃえ。
 方針その2。有料で300円以上払うときは、★4つが最低ライン。
 方針その3。iPhoneアプリに使うお金は、月1000円くらいまでにする。

★3つ半というと、普通なら(macなら)平均点以上を期待してokなラインかと思うのですが、iPhoneアプリ・レビューでの★3つ半はちょっと危うい。落とすときは失敗も覚悟の上で。また月1000円というのはかなり厳しめですが、基本おサイフのさみしいわたしの場合にはその中で吟味し選んだ方が泣かずに済むようです。

そんなわけで。少しずつお気に入りが増えてきたiPhoneアプリ。そろそろときどきレビューでもしてみちゃおうかななんて思っています。どうぞよろしく(?)お願いしま〜す!

Posterino・その後(郵便はがき送付サービス終了)

ポストカードを気軽にデザインできるアプリPosterinoですが、2009年6月末をもって、郵便はがき作成&送付サービスを終了するとメーカーより連絡がありました。

以下、メーカーブログの該当記事をおおざっぱに訳してみました。

今日はみなさんに残念なお知らせをしなければなりません。the Swiss Postの小規模事業向けポストカードサービス終了に伴い、Posterinoの郵便ハガキ作成&送付機能も2009年7月1日をもちまして終了となります。

幸い、これまでに買っていただいたクーポンにつきましては、7月1日以降もお使いいただけます。ただし、今後はPosterino内の郵送機能を利用する代わりに、the Swiss Postのウェブサイトより手続きしていただく必要があります。

  1. Posterinoでハガキを作成します。
  2. ツールバーより「エクスポート」を選択、そこで「ディスクに保存」を選んでください。
  3. the Swiss Postのはがき作成サイトに行きます。ページの左上で利用言語を変更することができます(※日本語はないようです)。
  4. 「Private customers」を選んでください。
  5. 「Design postcards now」ボタンをクリック、「Use own images」で先ほど保存した画像ファイルを指定します。
  6. ハガキ作成が終わったら、購入済みクーポンのコードにて支払いをします。

わからない点がありましたら、お気軽にお問い合わせください。

郵便はがき作成&送付サービスは、Posterinoの機能の中では決して大きなアピールポイントではありませんでした。が、わたしはこの機能をとても気に入っていましたので、手放さねばならないことを残念に思います。同じ気持ちの方もいらっしゃいますよね。ですから、今後も代わりとなるサービスを探していきます! もしPosterinoに向いていそうなこうしたサービスをご存知の方がいらっしゃいましたら、ぜひわたしたちにお知らせください。

今回はじめて知ったのですが、Posterinoの郵便はがきサービスは、スイスの郵便局(?)が行っているこうしたサービスを利用したものだったのですね。Posterinoのスマートなデザインに比べ、できあがって送られてきたものが今風とは言いづらいものだったり、Posterinoがきれいに日本語化されているのに対し、郵便はがきでは日本語が通っていなかったりと、そのちぐはぐさに首を傾げていたのですが、それはこういう理由だったのだなとようやくわかりました。

郵便はがき作成&送付という機能は、少なくともわたしにとってはPosterinoの魅力の半分くらいを締めていたものでしたので、正直、とても残念です。メーカーも無念だろうなと思います。が、それがなくなってもなお、Posterinoのはがき作成におけるインターフェイスは素晴らしいものですし、また今回のメーカーの対応にも感心させられましたので、今後もPosterinoを応援していきたい気持ちに変わりはありません。

願わくは、the Swiss Postのそれよりももっとzykloidの優れたデザイン性が活かされるような類似代替サービスがうまく早く見つかりますように(もちろん日本語も通って!)。がんばれ〜。

<追記(2009/03/20)>
昨日のQu-sにつづき、今日はPosterinoがMacUpdatePromoの対象のようです。$24.95→$14.95(40%オフ)。あと約19時間半。real postcard機能がなくなることで心配しましたが、(それがなくとも)プロモ欄でもなかなか好評なようでうれしいです。

Qu-s(ポストイットの進化系?)

ポストイットのような、デスクトップに留まるタイプのメモアプリ「Qu-s」を使って数日。すでに手放せません。

 qu-s
 Qu-s $16.95
 http://www.qu-s.eu/flash/index.html

ポストイット系があまり得意でなく、os7.xの時代はともかく最近ではまったく使っていなかったわたしなので、現代のポストイットがどんな感じになっているのか他のものとの比較はできないのですが、このQu-sのデザインの美しさ、またUIの秀逸さは、ポストイット系アプリの一つの最終進化系ではないでしょうか。

どこをどう説明したらいいものか。ややこしい説明より、とにかくQu-sのサイトにある動画を見て! という感じなのですが、それでもなお頑張って文字にしてみると、

  • メモには、文字とリンクを記述することができます。
  • フォントの種類や大きさ、メモの横幅は、設定画面で選択可能(すべてのメモ共通)。メモの色は、メモごとに変更可能です。
  • 文字には、チェックボックスやポインターを簡単につけることができます。
  • リンクは、ドラッグ&ドロップで、ウェブはもちろんローカルのファイルやフォルダへも簡単に張ることができます。
  • リンクがウェブへのリンクだった場合、自動的にウェブアーカイブが生成されます。リンクにカーソルを置くと、アーカイブのプレビュー(サムネイル)を見ることができ(軽くて快適)、リンクをクリックすることで専用ブラウザが開き、より鮮明なアーカイブを見ることができます(拡大縮小自在)。デフォルトブラウザでの閲覧に切り替えることも容易です。
  • リンクがフォルダやファイルリンクだった場合も、リンクにカーソルを置くとプレビューを見ることができます。クリックでそのフォルダやファイルへ移動(ファイルならば起動)。簡単なランチャーにもなり得るかもしれません。
  • メモは、複数をまとめて一つのプロジェクトとして扱うことが可能です。プロジェクトが複数ある場合、メニューやホットキーで切り替えが可能です。同じプロジェクト内にあるメモ群は、くっつけたり離したりできます。プロジェクトごとにレイヤーがあるといった感じです。
  • メモは、一定時間後(任意で設定可、普通は数十秒)、透明化されてデスクトップに溶け込みます(透明度の設定も可)。完全に隠してしまうことも可能です(プロジェクトごとに設定可)。
  • メモには、左肩にチェックボックスがついており、そこへのチェックはそのメモの「完了」を意味します。完了したメモは、手動または自動(1日の終わりか1週間の終わりを設定可)で、ファイリングされて裏に回ります。未完のメモだけが常に前面に表示される仕組みです。
  • メモは、印刷やエクスポートも可能です。とてもつくりこまれたプリント設定画面で、ここでどのメモをプリントorエクスポートするか細かに設定可能です(いずれもクリックで行えます)。どの範囲のものを表示するのか(過去1週間、過去1か月、過去半年)。どのプロジェクトのどのメモを表示するのか。完了&ファイリング済みのメモを、ファイリング前の状態(前面)に戻すのもこのプリント画面です。

とにかく、使っていて美しく楽しくmacらしい、未来感のあるアプリ。

まだバージョンが若いこともあり、これで完成とは思いませんが(一番最初の立ち上げ時にクラッシュするなどまだ不安定な部分もあります。ちなみにわたしの場合、終了させてすぐまた立ち上げたら2度目は普通に立ち上がりました)、この時点でこれだけの完成度は脅威です。あとはユーザが増えて、バグなども減ってくれれば…! 

メモ&クリッピングアプリとしてとても気に入っているShoveBox以上に、この数日、出番の多いQu-s。ものすごーく期待大。あと数日試用期間がありますが、おそらく登録に至るであろう感触です。

Qu-sサイトの最初のflash動画が終わると(あるいは右端にあるskipで終わらせると)出てくる「learn more…」から辿れる4つのチュートリアル動画たち(watch demo×4個)、ぜひぜひご覧になってみてください。

<追記(2009/03/09)>
まだあと1週間ほど試用期間がありましたが、応援の気持ちを込めて、今しがた登録させていただきました。もっとユーザが増えてずんずんよくなってほしいなぁ!

<追記(2009/03/19)>
なんと本日のMacUpdate Promo(Daily)に出ました! $16.95→$10.95(35%オフ)です。最近、こういう間の悪い買い物(買ったものがすぐディスカウントされる)が多いけど(ShoveBoxもね…)、でもQu-sはもっと話題になっていいアプリじゃないかと思うので、これをきっかけにぜひユーザが増えるとうれしいです。twitterでフォローしてるの4人だけなんだもん…。あと21h30mだそうですよ。迷ってた方はいそげ〜

MacJournal

MacJournalがMacZotに出ていたので($34.95→$19.95)、1日迷ったのち、購入しました。

 macjournal
 MacJournal : Mac journaling & Mac blog software.
 http://www.marinersoftware.com/sitepage.php?page=85

用途はズバリ、日記帳です。Mémoiresからの乗り換えです。

Mémoires。きれいなアプリでした。シンプルだけれどセンスがあって。でもフリーがシェアになり、シェアになった途端バージョンアップが止まったかと思ったら、しばらくぶりのバージョンアップはメジャーアップデートと題してさらなる課金。これにはちょっと…ついて行く気が失せました。

一方、MacJournalは以前からもう幾度も名前を目にしていて。さらに試用してみたこともたぶん2回くらいはあって。でもその度に、どこかちょっと自分の感覚とは違うんだよなぁ… と導入を見送っていたアプリでした。考えてみれば、これまではMémoiresに代わる日記帳としてではなく、Mori/Journler/Togetherに代わる情報管理アプリとして見ていたからかもしれません。でも今回は、あくまで(日記帳である)Mémoiresの乗り換え候補としての試用。さらにMacZotで40%オフで手に入れられるとあって、購入はすんなりと決まりました。以前、試用したときに比べ、UIがだいぶスッキリしたことも大きかったかと思います。

MacJournal。少し使ってみて、ああやはりこれは日記帳なんだな、と思いました。Togetherなどが客観側に重きを置いているのに対し、MacJournalはもっと主観側に立った、つまりはMailライクな日記帳。他の最先端(?)のアプリのような使っていてワクワクするようなときめきはないかもしれませんが、教科書を読んでいるようなスタンダードなものの持つ安心感がここにはあるんだなとわかりました。ちょっと古くて2.0というよりは1.0。でもその懐かしさが安心を与えてくれる、そんな感じの(新し目の機能だってついているんですけどね)。

<気に入った点>

  • 階層化できること。
  • かつ、タグでも管理できること。
  • スマートジャーナルが使えること。
  • 基本的なテキスト系の機能が一通り使えること。
  • Mori風に縦横の表示切り替えができること(MacJournalの方が先?)。
  • ブログへの投稿が可能なこと。
  • WriteRoom風の全画面表示があること。
  • 音声の録音ができること。
  • ツールバーの項目が充実していること(ここはTogetherも見習ってほしい)。
  • 日本語化されているので国内にもユーザが多そうで安心感があること。
  • ちょっとした遊び心があること(ツールバーのタコス、色の名前)。

<もうひとつな点>

  • だいぶよくなったけれど、まだUIが垢抜けないところ。
  • 表示系統をいろいろいじるとまだバグらしきものが残っていること。

バージョンが5.xを数えるにも関わらず、まだUIやデバッグに不安が見つかるあたり、開発者の技能の限界なのかなぁと思ったりもするのですが、このどこかアナログの匂いが残るところも含め、MacJournalはみなに愛されているのかもしれません。

ゆっくりのんびり気長に使っていきたいと思います。

<追記(2009/03/09)>
動画も撮れるらしいと気づいて撮ってみて、でもちょっとわからない点があったので、マニュアルをダウンロードしてみたところ、思ったよりずっと高機能なのかも…! 一見シンプルに見えて、そしてそのようにも使えるけれども、深く使おうと思えばそうもできるタイプのアプリなのかもしれません。とりいそぎシンプルと決めつけてしまったことへのお詫び(?)と反省まで。(あっ、でもって、思ったより大きな会社による開発ぽいことにも気づきました。これまたお恥ずかしい。でもUIはやっぱりどこか懐かし感があると思うんですけどね。)