三回忌(とお寺さん)

週末、ままの三回忌(の法要)を終えました。これでようやく一段落。

2年間。長かったような短かったような。暮らしはすでに新しい家族のかたちもでき日常へと戻っていたけれど、法事などのことを思うと、やはりまだ非日常的な感じもあって。でもそうしたものからもこれで少し解き放たれるのかな。ままも、わたしたちも、もう少しお互いから自由に気楽になれるのかなという感じがしています。

お寺さん。ずっと以前、お墓のなかったわが家が、とあるきっかけで(タウン誌でとても良心的な価格で出ているのを見つけて)お墓を買わせていただいたお寺さん。まだすぐに入る人もいなかったため、買ってすぐ足を運んだくらいで、お墓参りなどもしないまま、これまでずっと。あまりの安さに「本当にあるのかしらね〜」「だまされてたりしてね〜」なんて、半ば本気で言っていたものだけれど。そのお寺さんに、この2年間はとてもお世話になりました。

山梨にある禅宗のお寺さんです。大和尚(という呼び方でいいのかな)と、その奥さんである大黒さんと、そしてお二人の息子さんである若和尚で、きりもりしています。わたしと同年代の若和尚は、きさくで感じがよく、でもさすがどこか達観したところのある一目置くべき人。働き者です。大黒さんもまたとても働きもの。お手伝いのみなさんと一緒に汗かきかきお料理をつくってくださいます。

そう。こちらのお寺さんでは、それはそれはおいしい精進料理を食べさせていただけるのです。観光化された感じの(動物性のものなど入った)お料理ではなく、また、現代のわたしたちから見ると素朴すぎる感じのものでもなく。四季折々の野菜や山菜を使い、とても手のかかった、素材を存分に活かしたお料理たちです。次から次へと運ばれてくるそれらは、全部で十数品。ああ、こういうのを滋味というのだろうなぁ、と。毎日でも食べたい。今すぐにでもまた食べたい。法事に来る親族も最近ではみなこのお料理を楽しみにしていたようです(もちろんわたしも)。

元来、無宗教な家族であることに加え、まま方のお墓は都内の大きな霊園(法事の際はご縁のあるお坊さんに来ていただきますが、お寺さんを持たない、普段は別の仕事をされているお坊さんです)で、じじ方はまだお墓を持っていなかったいうことで、こうして家族ぐるみまるごとお寺さんにごやっかいになるというのは、初めての経験です。いいお寺さんにあたったことも大きいと思いますが、なんとも安心で心地よく、ありがたいものですね。昔はみなこうして菩提寺というものを持っていたものなのだろうなぁ、今でも地方ではみな持っているものなのだろうなぁ、と、なにか懐かしい感じもして、その仲間入りができたことを(?)うれしく楽しく感じる今日この頃です。

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