乳がん(続)

先週水曜、手術で摘出したがん細胞の検査結果を聞いてきました。

そう。がんと言っても、乳がん他いろいろあるし、乳がんと言っても、いろいろあるということなんですね。これは最近まで知らなかった。で、そのがん細胞の性質を(摘出後に)より詳しく調べることによって、今後の(再発転移を防ぐための予防的な)治療方針が決まっていくというわけなのです。

わたしの場合、手術前の様子から、おそらくは放射線とホルモン治療だけで大丈夫じゃないかな、抗がん剤は使わなくて大丈夫ということになるのではないかなと予想しています、と先生から言われていました。で、わたしもすっかりそのつもりでした。

が!

病理結果は期待ほどにはよくはなかったようで(と言っても極端に悪かったわけでもないのですが)、再発転移のリスクは5段階で言うと下から2番目、低中高でいうなら中リスクということでした。これはつまり…抗がん剤も視野に入れていかねばならないということです。

 ・放射線治療 ←1か月くらい。副作用はあるけどたぶん我慢できる範囲。
 ・ホルモン治療 ←5年くらい。閉経状態になるので更年期障害のような副作用。
 ・抗がん剤。←半年くらい。3週間ごとに2-3日極度な吐き気、食欲不振。そして脱毛。

脱毛!!! うわ〜、できればこれは避けたかった。脱毛は抗がん剤開始後少ししてからはじまり、数週間後にはほぼすべて抜けるとか。その後、抗がん剤治療が終わり3か月ほどするとまたぽやぽや生えはじめるとのことですが、う〜ん、これはハードル高い。

放射線とホルモンだけにするか、抗がん剤もプラスするのか、それはわたしと家族に委ねられています。抗がん剤の副作用は他にもあり、わたしくらいの年齢に特に大きいのは、このまま閉経となってしまう可能性も3-4割あるということ。これはつまりわが家の場合、2人目をあきらめねばならない可能性もあるということになります。さまざまな副作用と交換に得られるものは、再発転移の可能性が5%ほど減るということ(正確な数字は次回用意いただけるとのことでしたが、例えば13%→8%に)。何に重きを置くかは人それぞれ。あとは自分と家族で相談です。

で、はぁ、まだ決意するところまでは言っていませんが、やはり抗がん剤もやるようかなぁ、とあきらめつつ思っています。吐き気。まぁ、我慢します。つらそうだけど。閉経。これもまぁ覚悟します。子宮内膜症がわかったときに少し2人目は無理かなと思ったし、抗がん剤をしなくともホルモン剤でも閉経状態になるわけだから、産めたとしても5年後とかになるわけだし。さすがに産めても年齢的にちょっと厳しそうかなと。じゃあネックは何かというと、やはり脱毛ですかねえ。着るものとか身なりにとんと頓着しないわたしが言っても何か説得力がない感じですけれども、やはり髪の毛がなくなるというのは、ちょっと勇気が要る。

でも、一方で、たった半年〜1年、髪の毛がなくなるだけで、5%危険が減るのであれば「やっとけ」と思うまぁ冷静な自分もいて。もしわたしではなく、誰かわたしの家族が髪の毛のことでためらっているのだとしたら、間違いなく、なにそんなことで迷ってるの、と言うに決まっているし。ええ、わかってはいます。やることになるだろうことは。やらねばならないだろうことは。

でも、まだちょっとだけ、決断は送らせてください(あと数日)。

<追記(2008/04/18)>

今週の検査(術後の経過はどうかなという)で、先生に「やります」と言ってきました。GW明けから抗がん剤スタート予定です。何人かの友だちに脱毛を予告したら、なにか気が楽になってきちゃった。むしろ楽しみなような〜。いや、そんなわけはないだろうと自分でも思うのだけれど、どこかちょっと新鮮なわくわくが。気のせいかしら。脱毛の恐怖と気持ちの落ち込み↓は、軽いものではあったけれど産後経験しているので、今度はもうそれをただ怯えて待つのではなく、積極的に先に剃っちゃおうかと! 攻めの姿勢で! いや、一応、かつらのお店で相談はするつもりですけれど(まるきりなくなってしまうとひっかかりがなくずれやすいという話も聞くので)。どこで切り替わったかわかりづらいように、今のうちから(地毛だけど)ヅラぽくセットしてみたりする今日この頃。(他の副作用もあまり重くないといいなぁ。)

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