ただいまの健康状況

丈夫が取り柄だったわたしの身体ですけれど。抗がん剤、放射線、ホルモン治療と進んでいく中で、どんどんあちこちにガタがきています。全身に広がる可能性のある病気ですから、薬も全身に作用するようなものが多いのですよね。全身のバランスが崩れて、あちこちに不安要素が出てきてます。あー。

最近、特に気になるのは、以下の2点。

一つ目。食道(?)の違和感。うまく飲み下せない(下に下に食べ物を送ってくれていないような)感じが抗がん剤の途中からあって、抗がん剤終了後も、のどにできものでもできているような、のどが細くなっているような、もっと言うなら、誰かに喉もとでも押さえられているような、そんな息苦しさが治らなくて。また、脂っこいものを食べても全然へっちゃらだったわたしが、ちょっとした油物ですぐ胸やけを起こすようになって。これはあれかな、これまでの人生で、腹を下すことはあっても、あまり吐くことはなかったわたしが、抗がん剤の治療中あまりに吐きすぎたため、食道系のヘルニアにでもなってしまったのかな、と予想。でももしかして食道への転移とかもあり得るのかしら… とかも。

二つ目。昨年秋頃、ふと気づけば、手術と反対の左胸にもなにやらしこりめいたものが。ひー! しかもちょうど同じような場所ですよー。左右対称という感じのー。先生に聞いてみるものの、じゃあ、年が明けたらエコーでもしてみましょうか、といたってのんびりしたもの。え〜、そんなゆっくりで平気なの〜。気になって日々さわってチェックしていたところ、胸が張る生理前の頃(と言っても、生理は止めているので、実際には来ないわけだけれど)には、しこりも大きくなる。胸がぺたんこになる生理10日目くらいには、しこりも小さくなる。そんな感じ。これはあれかな、違うのかもな(乳腺系の何かなのかも)、とも思いつつ、でも、乳頭がかゆくなる感じとか、右の乳がんのときと同じような気もして、あ〜。

ということで、昨日、上2つの検査をしてきました。胃カメラ(初)と、胸エコー。

詳細な結果は、来週、主治医の先生から聞くことになっているのでまだわからないのですが、検査してくださった医師(技師?)の方がちらっとおっしゃっていたところによると、胃カメラの方では、軽い胃炎・十二指腸炎が見つかった模様。で、食道につづく胃の入口が少ししまりが悪くなっていて、逆流しやすくなっていると確かそうおっしゃっていた。胃カメラで涙目で終わった直後ぼーっとしていたので、半分しか頭に入ってこなかったけれど、確かそうおっしゃっていた。自覚症状がなければ特に何もしなくてもok、気になる症状があれば薬を出してもらってくださいと、そうも言っていた気がする。たぶん。

そして胸エコーの方は、こちらはもっと詳細不明なのだけれど、しこりと思っていた箇所については、写真も撮らずスルーだったみたい(一応、事前にしこりの場所は伝えた)。ただ、わたしが認識していなかった部分について、なにか黒い小さな影のようなものが移っていて(わたしもエコーの画面で見ていたのだけれど)、そこについては写真を撮っていた。ひー。終わったあと、技師の方が所見を述べるのは基本的にNGなはずと思いつつも、「や、やばそうですか」と尋ねたところ、きちんとした判断は先生がされるので、あくまで自分がざっと見たところだけれど、深刻なものはないように思えましたよ、とのお返事。わー。ほんとにそうだといいなー。先生よろしく頼みますよー。

髪の毛。は、だいぶ生えてきました。ヅラ、浮き気味。もともとかなりショートだったので、それよりまだ短いにしても、そろそろもう行けるんじゃないかという気もするのだけれど、なぜか前髪だけなかなか伸びなくて、うーん、あともう少しかなぁ。今は、モンチッチ程度。

一昨年秋ごろ悩まされていた子宮内膜症の腹痛は、生理を止めていることもあり、落ち着いています。でも痛みは落ち着いているけれど、ホルモン治療はあまり子宮にいいものではないようなので(がんを含む子宮の病気のリスクを伴う)、いいんだかわるいんだか。ま、痛みがないのは楽ではあります。

ホルモン治療により起こる更年期症状は、とにかく、頭がぼーっとすることに出ているようです。頭が働かず、参ってます。あとは気力が出ないことですね。元気なときには、気力なんていうものは気合いでどうにでもなるものだーと思っていましたが、いや、そういかない場合もあるんだな、と今はわかります。そのほかには、立ち上がったときに、足の関節(膝など)が少しぴしぴしいうくらい。ホットフラッシュなどには今のところさほど悩まされていません。

また、更年期に入ると、イライラしやすくなるとも聞いていましたが、これもわたしの場合は、さほどではないよう。むしろ頭がぼーっとしすぎて、もともと短気な性格が穏やかになっている気さえする。これはこれで…。いや、頭が働かないのは非常にストレスで、生活にも支障があるのですけれど、いずれまたうまく動くようになっても、穏やかさは残ってくれてもいいな。

また、来週、あまり深刻な結果でないようならば、ご報告できればと思います。それでは、おやすみなさーい。

<追記(2008/02/13)>
ご報告が遅くなりました。結論から言いますと、胃カメラも胸部エコーも、いずれも深刻なものではありませんでした。胃の方は、軽い、胃炎・食道炎・十二指腸炎。それからやはり入口が少しゆるくなっているとのこと。胸の方は、浸出液?が少し水たまりのようにたまった箇所があるけれど(わたしがしこりを感じた部分ではなく、黒い小さな影のような部分の方)、一般的なもので異常ではないとのこと。あ〜、胸のつかえがとれたようで、やったー! って感じです。

また、半年、一年ごとに、再発の有無を確かめる検査があり、そのたびにどきどきすることにはなると思いますが、まずは少しの間、落ち着いた気持ちで生活ができそうです。ご心配くださったみなさん、どうもありがとうございました!

4 Responses to “ただいまの健康状況”


  • 抗がん治療お疲れさまです。
    以前1、2度コメントさせていただいた者です。
    ここはとてもセンスの良い、そしてレペルの高いサイトで、いつも更新が楽しみです。
    でも、ご病気でお苦しみの記事を読むときは、とてもつらい気持ちになります。
    軽々しく口を挟んだり、ましてや責任を取れない身でアドバイスなどしてはならないsubjectであることと承知の上で、以下にコメントさせていただきます。

    私は、症状の軽減のため、そしてがんそのものの再発や転移を防ぐ一助として、ビタミンCを含む抗酸化物質(スカベンジャー)の大量摂取を試みられてはどうかと思います。
    ビタミンCはたとえ摂りすぎても無害ですし、少なくとも美容によいことはご存知のとおりです(笑)。当然サプリメントによることになりますが、一日6,000mg〜9,000mgくらいが適当と思います。
    ちなみに私は毎日4,000mg〜6,000mgをここ数年欠かさず摂取していて、風邪もほとんど引きません。
    他にビタミンEやB2なども同時に摂ることが大事のようです。
    なお、ガン治療の目的で上記のさらに10倍ものビタミンCを静脈注射するケースもあるようですが、これは当然ながら医師との相談となります。

    理屈については、物理学者の三石厳さんがお書きになった「ガンは予防できる」¥ 1,260 をぜひご一読下さい。理系のアタマがあれば楽しく読み切ることができます。
    この人が還暦を迎えてから研究を始め創造した分子栄養学は、Paulingのメガビタミン主義の流れを汲むものですが、私は、他の多くの健康学説とは一線を画す偉大な理論だと思っています。

    もし、余計なことを・・・と思われたなら、お許し下さい。
    ご健康の一日も早い回復をお祈りしています。

  • >kenkouhoushiさま

    アドバイスどうもありがとうございました。

    抗酸化物質ですね、なるほどなるほど。サプリメントなどは、今飲んでいる薬との相性もあるため、医師に相談しなければならないことになっていますが、大好きなトマトジュースや授乳中飲んでいたルイボスティなどが、そう言えば、活性酸素を減らすのにいいと言われているようなので、また積極的に飲んでみようと思います(以前、飲んでいたにも関わらず今こんな病気になってしまっているので、わたしが飲む程度の分量でどの程度効果があるのかは「?」ですが、多少でも効果があれば御の字ですものね)。あと、発芽玄米も効果があるのでしょうか。そう言えばこれも最近忘れていたので、こちらもまたごはんに一緒に混ぜ込むようにしよう。

    ビタミンCを直接注射する治療は、実はすごく期待している治療法です。まだアメリカで研究されている段階(?)のようで、日本に入ってくるには時間がかかりそうですが、以前読んだ記事によれば、副作用もなく、がん細胞だけ(?)に効果があるとか。実現すれば副作用に悩まされている現状からは、夢のような治療法です。

    病状についての投稿は、ごめんなさい、他の情報を求めて来られた方にはまるきり余計なものでしょうし、興味ない方も多いだろうなと思いつつ、覗いてくれている知人友人への報告として、自分への記録として、家族への未来の手紙として、残させていただいています。いずれ、もうちょっと頭がすっきりしたら、カテゴリごとにRSSを配信できるようなプラグインでも入れて、見たくない方は見なくても済むような対応をしていけたらなと考えています。

    ビタミンCについても、頭に入れて、また調べてみたいと思います。どうもありがとうございました!

  • ルイボスティお好きなんですか!
    松井秀さんもこればかり飲んでおられるそうですが、活性酸素の攻撃を受けやすいスポーツ選手が本能的に選んだ飲み物かもしれませんね。

    発芽玄米、あるいは玄米全般について、三石厳さんは否定的です。
    それは種皮に金属を吸着するフィチン酸が含まれていて、鉄分やカルシウムを取り除いてしまうからです(鉄分やカルシウムと結合したフィチン酸塩は水に溶けず、腸から吸収されません)。つまり、玄米食はとくに女性の敵ということです。
    忠実に玄米正食を実行した人の大半は長生きできていないそうですので、ご注意を。
    ただし、いわゆる胚芽米とか半つき米などは問題の種皮が取り除かれ、胚芽に含まれている抗酸化物質(ビタミンEなど)を摂取できますので、ぜひ常用されることをお薦めします。

    玄米正食もそうですが、わたしは、あれがよいとかこれが悪いとか、個々の情報(風聞)に頼って自分の健康法を決めるのはとても危険な気がしています。
    そうではなく、生物学のセントラルドグマであるDNAを中心に置いた分子レベルの栄養学に基づいて判断すべきであり、現在のところ、三石さんの理論が世界でもっとも進んだ見識であると確信しています。
    ただ、それを人に押し売りするのはそれ自体危険であり、あくまでそれぞれの人が彼の理論を勉強して納得した上で、採用するのがよいと考えます。
    ですので、ぜひ一度彼の本のどれか一冊を読んでみて下さい。
    (この人は300冊も本を書き、95歳でスキーをしていて運悪く肺炎で亡くなられた、知られざるスーパー老人です。)

    ビタミンCのサプリメントの大量摂取については、私は医者の許可なんて必要ないと思っています。
    医者が健康についてすべて知っているわけではありませんから。

    最後に、誤解を与えてしまったかもしれないので、一言。
    別に病気についての記事が不快だとか、そういう意味はまったくありませんでした。
    逆に、優秀なMac使いのByakkoさんが、実生活でこんなことを経験されたり考えたりされているという情報はすべて、とても知りたいです。
    人間は全体で一人の人間なのですから。

  • 来週、いい報告が聞けますように…!

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