ひとりひとりは

仕事でお世話になっているある方への手紙(少し手を加えています)

わたし自身は、だいぶ落ち着いてきています。 家族1人1人も、それぞれで見れば、落ち着きつつあります。

ただ、家族内で唯一性格が穏やかで、 いつもみなの間に挟まってくれていた母がなくなったことで、 家族全体としてみた際、不和が生じることが多く、毎日とても疲れます。 利かん坊な娘を、頑固で短気な父の怒鳴り声から守り、 祖母が酒を飲み過ぎないよう仕事を中断して話し相手になり…。 娘だけでなく、これまで母が世話していた祖母と父も、今ではわたしの肩に。

母がいる時にはこんなに楽で楽しいものかと思っていた二世帯家族が、 母のいない今、非常に重くのしかかっています。

父と祖母のことを考えないのであれば (こどものことだけを考えていいのであれば) 正直、この家を出て、核家族3人で暮らしたいと思うくらい。

でも、炊事洗濯なにもできない昔気質の父(その父が最近では慣れない包丁を持って朝ご飯をつくってくれています)と、 目の悪くなってきている祖母を残して、家を出るわけにはいきませんしね。

みな、それぞれに家族のことを大事に思っているし、 特に娘はみんなの太陽のような存在になっているのですけれど、 今は、家族がつくり直されている過程なのでしょう、なかなかうまくいかず、 毎日、けんかと仲直りを繰り返しているような状況です。

もとのような仕事状況に戻れる日は、 二世帯で暮らす限り、もう来ないのだろうなと思います。 ではどのくらいだったら無理なくできるのか、 そのあたりをこれから少しずつ見極めていこうと思います。

いろいろご迷惑おかけいたしますが、 これからものんびりおつき合いいただければ幸いです。

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