iPhoneがやってきた

昨日の日記(↓)でチラと名前が出たように、年明け、iPhoneがやってきました。

Softbankにあまりいいイメージがなく、できればdocomoで出るならそちらで…と思っていましたが、その後docomoからのiPhoneという話はあまり耳にしなくなってしまい、auも突き抜けた機種を出してこないので、ついにしびれを切らしてSBにて。

 いじってみて、うわー、未完成だな〜、というのがなによりの印象です。

macはosxになって本当に快適で、その血を引くiPhoneにもそれに近いものを期待してしまっていたのですが、うん、まだ全然ちがいますね。考えてみれば、macのosが10を数えるのに対し、iPhoneはいまだ2.2。もちろんゼロからの開発ではなくmacという下地があってのものですから、本当の2.2ではないにしても… ええと、2.2+(mac osの経験値)5.0くらいな感じ? つまりmac osで言えば、7.5時代のような?

ただ、未完成ではあるけれど、ものすごく光るものがあるのは確かで、また、今の時代の技術と考えでつくられているのも確か。そこは、os7.5時代(1980年代)ではなく、確かにosx時代(2000年代)のモノであるわけです。で、みなさん言ってらっしゃるように、使い込むほどに馴染んでくる、好きになってくる、光ってくる…。macのosxがすでに磨かれた宝石として売られているのだとしたら、iPhoneは原石そのままで売られている、そんな感じでしょうか。宝石の輝きが石の間からちらちら見える〜。うまく削り出せばすごく輝く〜。削り手によって完成形が違う〜。

最初1週間は、メール設定との戦いでした。iPhoneのメールについてはもうあちこちでみなさん書かれているので詳細は省きますが、iPhoneのみでのフォルダ設定が不可、ルール適用が不可など、一般の日本の携帯と比べるとかなり個性の強いもので、ややこしめのわたしのメール環境を思ったように実現するには、いや〜、ほんとに大変でした。結局、これまで使ったことのなかったIMAPを(i.softbank.jpとは別にもう1つ)利用することによって、なんとか許容範囲の使い勝手に。

 <これまで>
 ABCに届いたメールは、サーバに残しつつ、Xに転送。
 ABCは、macのメーラで読み込む(このときサーバ削除)。
 転送されたものは、Xのメールサーバで迷惑フィルタを通して、携帯に転送。
 ABCに届いたメールのうち、Xのメールサーバで迷惑認定されなかったもののみ、携帯でも読める。

 メールアドレスA ┐
 メールアドレスB ├─→ メールアドレスX(迷惑フィルタ)─→ 携帯
 メールアドレスC ┘

 <いま>
 ABCに届いたメールは、サーバに残しつつ、Xに転送。
 ABCは、macのメーラで読み込む(このときサーバ削除)。
 Xに転送されたものは、macからIMAPで、携帯からもIMAPで管理。
 Xについては、IMAPなのでどちらで(削除/フォルダ分け等)管理しても、勝手に同期。

 メールアドレスA ┐
 メールアドレスB ├─→ メールアドレスX(IMAP) ← mac/携帯
 メールアドレスC ┘

本当は、公私あわせると3つよりたくさんのアドレスがあり、またメールサーバも3か所に分かれているため、これよりもうちょっと複雑なことになっているのだけれど(転送についてサーバごとのクセがあったりもしてそこも苦労した)、簡単に書くとこんな感じ。

今のメール環境で好ましくない点は、macにおいてABCとXの両方を受信してしまうこと。ただこれまでもmac(ABC)と携帯(X)で同じ物を二重に受信してはいたので、同じと言えば同じ。むしろ、mac側でルール適用させたり(迷惑メール含む)できるだけ、今の方がましかも。(落ち着いたら、macで「Xはすべてゴミ箱行き」というルールを実行できなくもない。この場合、macで先にXを受信した場合、すべてゴミ箱行きに(ABCで受信してるから問題なし)。macから離れていてiPhoneで先に受信した場合には普通に読める、ということになる。はず。)あとこれはi.softbank.jpの方では起きないから、アドレスXのメールサーバの仕様なのだと思うけど、macとiPhoneが近い時間でログインしようとするとどちらかがエラーになるのがちょっと困る。けど、仕方ないかな。

逆に好ましい点は、携帯に届いたメールでも(これはi.softbank.jpの方)、IMAPでmac/携帯の双方からアクセス可能なため、macから(も)返事を出せるということ。これまでも携帯で読んでmacから返信ということをすることもあったけれど、その場合、返信元アドレスはmacのものになってしまい、返信先によっては弾かれてしまうこともあったので、そのあたりが一元管理できるようになったのはうれしい。フォルダについても同様。i.softbank.jpも、アドレスXも、IMAPなので、macでフォルダ分けすれば、携帯の方も勝手に更新される。

これまで当たり前になっていた、PCワールドと携帯ワールドの二極化が、iPhoneでは一元化される。二極化に慣れてしまった頭の切り替えにはちょっと時間がかかるけど、切り替わってしまえば、これほど合理的なことはないんだろうと思う。誰かがiPhoneはmacの「子機」というようなうまい表現を使っていたけれど、この「一元化」というのが、iPhoneの大事なポイントなのでしょうね。

早急になんとかしたかったメール関係が落ち着いてから、

 ・アドレスブックを同期(必要なグループのみ選択)
 ・写真を同期(iphotoで★5レートをつけ、スマートアルバムに。それだけ同期)
 ・音楽を同期(手動で選んだもののみ同期)
 ・safariのブックマークは同期しない(古くて未整理、見られたくないものも)
 ・アプリも少しずつ増加

と、少しずつですが、着実に育ちつつあります。

iPhone。mac(osx)と異なり、90%の一般の方にはまだおすすめできません。でも、新しいもの好き、じゃじゃ馬ならし好き、未完成なものほど魅力を感じる、残りの10%の方には、おすすめ。

たくさんの欠点を挙げつつも、最後には「でも、買ってよかった」で結ばれているブログが多いのが、今はとてもよくわかります。

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