ブログの製本

ままが突然にこの世を去ってしまってから、半年ちょっと。裏表のないほがらかで真正直な人だったけれど、それでもやはり人に言わない悩みとか苦労とかもあったんだろうなぁ、ままはどんなことを考えてたんだろうなぁ、なにか日記とか手記とか残ってたらいいのになぁ…。

そんなことを考えつつ。

ああ、でもわたしの場合、もしわたしに何かがあっても、このよめいりがあるから、まだいいかもしれないな、と思いました。胸の内をすべてさらけ出しているわけではないけれど、それでも普段の生活の中では敢えて口に出したりはしないことをたくさん書いている。家族や友人が後から(例えばほたるが大きくなってから)わたしを知るのにはいい手段だろうなぁと。

でも、ウェブ上の日記というのは、形としてはデータが飛んでしまえばおしまいというかなり心許ないものですし、また、人に見せづらい場合もありますね。

知り合い以外に見せる意味での自費出版というものには(これにそれほどの価値があるものとはとても思えないし)興味がなくとも、家族や自分のために「本」という形で手元に残しておくのは、一つの手かもしれないなぁ、と、しばらく前、そんな風に感じて調べてみました。

◎ブックイット
http://www.digitao.net/
日記・ブログサービスを行っている各社と手を組んで提供されているサービス。

すでに、はてなダイアリーブック・きゅるる文庫・写メモンBOOK・ケロボン・AutoPage・フォレスト出版・アメブロde本、のいずれかを利用している人には手軽に利用でき便利ですが、それ以外では使えないのが難点です。

◎ブログ出版局
http://print.cssj.jp/
データのエクスポート(バックアップ)が可能なブログサービス全般を対象としたブログ書籍化サービス。

対応しているのは、MovableType・ココログ・FC2ブログ・JUGEM・PwBlog・livedoor Blog(有料版)・Seesaaブログ・gooブログ(有料版)・ブログ人・ウェブリブログ・SPOONFULブログ・269g・ロリポブログ・プチモールブログ・DTIブログ・Serene Bach・はてなダイアリー・ヤプログ!(有料版)・みぶろぐ・アセラ・VitaminR blog・News Handler・LOVELOG・らじろぐ・ぶろぐん+・忍者ブログなど。

料金は、モノクロなら840円/冊+8円/頁(200ページなら2440円)。カラーなら1050円/冊+34円/頁(200ページなら7850円)。カバー等いくつかのオプションもあり。送料は全国均一500円。

◎BizPalブログ製本サービス
http://mybooks.jp/
MovableType形式でエクスポートしたデータを製本するサービス。

対応しているのは、エキサイトブログ・ココログ・ライブドアブログ・SeeSaaシーサー・MovableType・TypePad・はてなダイアリー。

料金は、文庫(A6)標準(B6)サイズなら、モノクロで840円/冊+8円/頁(200ページで2440円)。カラーで1050円/冊+34円/頁(200ページで7850円)。B5サイズの大活字版や、複数冊割引もあります。

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残念ながら、いずれのサービスでもまだwordpress対応は謳われていないので夢想するだけなのですが、わたしが選ぶとすれば、出力データの内容をより細かく指示できるブログ出版局さんでしょうか(ぜひ対応を〜)。

選べるフォント、表示デザイン、本のサイズなど、外観的なことのほか、コメント・トラックバックの扱いや、対象カテゴリを選べるのかどうかなど、各社ごとに細かなサービスが異なりますので、どこにお世話になるのか、自分のブログにあったものをじっくり検討する必要がありそうです。

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番外編。調べていて、面白いなと思ったのは、こちら。

◎きゅるる文庫(年間購読)
http://www.kyururu.com/books/annual.php
ブックイットと提携している無料日記サービスきゅるるの中の一機能なのですが、単発でも申し込み可能な製本サービス(きゅるる文庫)の「年間購読」を申し込んだ場合、3ヶ月ごとに自動的にきゅるる文庫が届くというものです。日記を書いていても書いてなくても3か月ごとに1冊。棚にずらりと並べたら、同じ3か月でもその時々で厚みが違って、それもまた味になりそうだなと思います。モノクロ版4冊で12400円/年(送料込み)。hitomiちゃん、いかがでしょう :-)

2 Responses to “ブログの製本”


  • わあ!早速ありがとうございました。なるほど〜
    私が書いてる日記はことごとく対象外に入ってる…これはお引っ越ししろってことかなぁ。どうせやるなら早めがいいですよね。めんどくさそうだけれど、そうでもないのかなあ。

  • >hitomiちゃん

    うん、つまり、一般にね、ブログの書籍化サービスというのは、管理画面からエクスポート(一定の形式で書き出す…と言ったらいいのかな)したブログデータをわたしたちが納めるところからはじまるわけなのだけれど、そのエクスポートに対応していないブログサービスが存在するということなのね。

    もともとエクスポートというのは、他サービスへの移行の際に便利に使えるものだから(今回の書籍化やバックアップという使い方もあるけれど、やはり移行の際に使うのがメインだろうと思う)、まあ、この機能をつけるのを避けたいと思う会社もあるわけなのです。自分のところから人が出て行くのは困る…と。

    今のままだと、エクスポートがないため書籍化は利用できないけれど(すごく手間をかければ不可能ではないだろうけど)、移行するにしても、やはり同じようにエクスポートがないため、最初は手作業で移して行くしかないだろうねえ…。日記部分だけ移行するにしても3年分かぁ。むむむ。

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